11話 ページ13
「はぁ、もう!あんまりAちゃんのことさぐれなかったじゃないー!」
カフェからの帰り道、葵ちゃんは少々機嫌を損ねていた。
「なんかごめん」
「だ、大丈夫,,,。まぁ結構いい情報手に入れたし、いっか!」
「う,,,」
「よーくわかったしぃ」
「うっ」
葵ちゃんはまたニヤニヤしている。やっぱり葵ちゃんにはかなわないなぁ,,,。でも葵ちゃんのこともよくしれたし、いいか!
そんなことを考えながら葵ちゃんにからかわれたりからかったりしていると、葵ちゃんと別れる駅が見えてきた。
「もうすぐばいばいだね!」
「うん」
葵ちゃんと別れるのは、正直少し寂しいな。学校もそれほど近くないし,,,。
私の口はいつの間にか開いていた。
「あ、あのさ! また今度、こうやって会って、いろいろな話、しようね!」
「,,,ふふ、うん! 約束、だね」
「約束,,,。うん!」
最後は二人で笑いあった。約束もしたし、いい思い出になりそうだ。
「じゃーねー!」
「うん、ばいばい!」
一生の別れとまでは行かないけれども、やっぱり少しさびしかった。この気持ちは、葵ちゃんも一緒なんだろうな。
明日も、頑張らなくっちゃ!
◆
「はぁー、ねむいー」
重たげな目をゴシゴシこすって明るい空を見る。今日は久しぶりに少し遅く起きてしまった。というか、そんなことをしている暇はない。今日から、本格的に女子力をあげないと! 小さな約束でも守らないとすごく気になる人なのでそこは自分でもしっかりしているなぁ、と自覚していた。
「宗正、もうすぐ転校かぁ、やだなぁ」
実は、宗正が転校することは月曜日に教えてもらっていた。すごく悲しかった。宗正も悲しそうだった。ネガティブな気持ちがいつも心の隅に張り付いていて取れない。ガムのようにへばりついていて、モヤモヤモヤモヤしていて、少し気持ちが悪いな。
「いってきまーす」
この声は、誰もいない玄関にとても良く響いた。少し、寂しい気がするのは気のせい。
登校中も、宗正のことが頭にへばりついてはなれない。さっきなんて、考えすぎて電柱にぶつかってしまいそうだった。ああ、やっぱり、これが「恋をする」ということなのかな。今少しだけわかったような気がする。
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狩屋きょーすけ@作者ランキングthanks(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます!嬉しいです!w (2014年3月26日 12時) (携帯から) (レス) id: e52efd5439 (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ああ…、かっこいいなあ井吹くん/// 最高です/// (2014年3月26日 11時) (レス) id: 44d712a9ab (このIDを非表示/違反報告)
狩屋きょーすけ(プロフ) - 陰山さん» ありがとうございます!コメまでくださって...← (2013年5月25日 18時) (レス) id: e31b952f92 (このIDを非表示/違反報告)
陰山(プロフ) - 了解しました. (2013年5月25日 18時) (携帯から) (レス) id: 3b94e373bf (このIDを非表示/違反報告)
ちゅーとはんだ。@狩屋きょーすけ(プロフ) - 亜唯羅さん» ありがとうございます!更新頑張ります(*^_^*) (2013年5月18日 8時) (携帯から) (レス) id: e52efd5439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅーとはんだ。@狩屋きょーすけ | 作者ホームページ:ないよー'`
作成日時:2013年5月16日 20時