11話 ページ12
あれからさらに一週間経って、いよいよ明日がレオナの所に行く日になった。
レオナは食堂に一切現れない。
お昼寝でもしてるのだろう。
一週間で変わったことは、教師陣もお昼に食堂に来るようになったこと。最初生徒達はビビっていたが、今ではもう慣れっこだ。教師達も生徒達の騒がしさには目をつむっている。
あとは毎日デラックスメンチカツサンドを買って行ってるハイエナの少年。俺はあの子が気になる。
一週間様子を見ていたが、デラックスメンチカツサンドしか買っていかないのだ。
｢好きなんだな。デラックスメンチカツサンド。｣
今日も買いに来たから、尋ねてみた。
ハイエナの少年は耳をぴょこっと動かし、シシシと笑った。
｢まーそりゃ寮長の命令なんでね。あの人これしか食わないんすよ。ま、俺はあの人の財布で好きな物食べていいって言われてるからなんでもいいっすけどね。｣
なんとまあ、レオナの後輩だった。
獣人は大体サバナクロー寮だから間違いないだろう。
ハイエナの少年、レオナをよろしく頼む……
俺は心の中でそう思いながら、注文されていた料理をお盆に乗っけた。そして小さい皿に入ったサラダをひとつ。
｢これ、寮長におまけな。野菜食わないと怒るぞって言っておいてくれ。｣
そう言うとハイエナの少年は笑顔で礼をして植物園の方へ走っていった。
よく出来た子だ……。
名前、聞いておけばよかった。
俺は今日のデザートの手作りアイスの様子を見るため冷凍庫の中を開ける。うん、我ながらバッチリ。
俺は食堂の方に向かって思い切り叫ぶ。
｢よろこべみんな！今日は俺の手作りアイス無料でご馳走だ！｣
再び歓声が沸き上がる。
生徒達は一目散にこっちへ向かってきた。
｢おい、そこ！ちゃんと並べや。
生徒全員の人数分ちゃんとあるから。｣
ああ、やっぱりこういう時が一番楽しいな。
俺は笑顔で生徒達にアイスを配っていた。
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2023年2月11日 16時) (
レス) @page30 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 洸さん» 返信遅くなってすみません……！そう言って頂けて本当に嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年7月31日 15時) (レス) @page30 id: f3216aef7e (このIDを非表示/違反報告)
洸 - えっちょ、は？神か？神だな？貴方は神だな？誇張じゃなく神だな？神ですね？え、今まで見た中で最高ですよコレ。更新待機しますよマジで。 (2022年4月23日 21時) (レス) @page27 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 舞さん» 返信遅くなり申し訳ございません……ありがとうございます！ (2021年11月17日 19時) (レス) id: bc678a6855 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年11月7日 2時) (レス) @page24 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずぴす x他1人 | 作成日時：2021年8月21日 5時
