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五羽目 ページ6




その後エリスちゃんが食べ終えるのを待って、私達はケーキ屋を後にした




「さて…気を取り直して。Aくん、私に着いてきてくれ給え」

『?……今日はエリスちゃんのため外出じゃないんですか?』

「今日は君のための外出だよ、Aくん」




そう云って私の手を取った森さん。
ビクリと体を大きく揺らした私に森さんは少し驚きながらも、その手を離さなかった




やって来たのは何やら高そうなアクセサリーの並んでいるお店
ポートマフィア御用達なんだとか




「お待ちしておりました、どうぞ此方に」

「おいでAくん」

『あ、はい…』




私はカウンターの奥まで導かれ、一つの部屋へとたどり着いた




ガランとした部屋で、中央にショーケースが一つある以外他に何も無かった




「こちらが今回ご用意させて頂きました品となります」

「早速だが、つけてみ給えよAくん」

『これは…ペンダント…?』




森さんから渡されたのは中央に氷の結晶が飾られたペンダントだった




『こうかな…?』

「似合ってるわよA!」

「うん、これを頂こうかな」

「ありがとうございます」




苦戦しながらも何とか着ける事が出来た
二人に見せると、エリスちゃんがキラキラした瞳でそう云ってくれた




森さんもどこか満足そうな顔をして店員にカードを渡していた




『森さん……これは?』

「君への贈り物だよ」

『でも、貴金属は……』

「それは気にしなくて良い。ただ、必ず服の上から着けてくれ給え」




どう云う風の吹き回しだろう、と内心大荒れだ
貴金属を禁じたのは森さんなのに……



その後の森さんの「あ、勿論外しちゃ駄目だよ?」と云う言葉にも、曖昧な返事をしてしまった




「それじゃあ帰ろうか、もう用は済んだ」

『分かり、ました……』




ほんと、何なんだろう……




その後の記憶は曖昧で、あまり覚えていなかった

六羽目→←四羽目



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七巳流 - 太宰さぁー〜ーーーん (2022年7月10日 16時) (レス) @page34 id: 910d5180ae (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - Юрияさん» コメントありがとうございます!期待に答えられるように頑張ります! (2019年4月29日 19時) (レス) id: 5e06df6d00 (このIDを非表示/違反報告)
Юрия(プロフ) - とても面白いです!此れからも、更新楽しみにしてます!更新、頑張ってください! (2019年3月17日 23時) (レス) id: f4565d370d (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 山吹晋助さん» 態々返信して頂いてありがとうございます。面白いお話にすることが出来ず力不足で申し訳ないです……そう言って頂けて光栄です。これからもよろしくお願いします! (2019年3月8日 19時) (レス) id: 5e06df6d00 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - ウナさん» コメントありがとう御座います。これからもよろしくお願いします! (2019年3月8日 18時) (レス) id: 5e06df6d00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイ | 作成日時:2018年9月3日 23時

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