十一羽目 ページ14
それからとりとめの無い話しをした。
下らない話題や太宰の自 殺方法…それから、外の世界の話しも
『私、いつか世界中を見て回りたい。この世界には、きっと私が見たことの無い物が沢山あると思うんだ!』
「まあ、あの人から逃げられたら…の話しですけどね…」
『安吾〜それ云わないで…』
夢を語る私に現実をつきつける安吾。見ないようにしてきた現実……それを考えると私もう涙が出ちゃうよ…←
色々なことを話していたが、私がウトウトし始めたことに気づいた太宰。
「そろそろ帰ろうか、もう眠いんだろう?」
『ん〜…やだ…まだここにいる〜…』
「子供の夜更かしはよくないぞ」
私を引っ張り連れて帰ろうとする太宰に抵抗し、織田作の腕に抱きつく私。
しかし、優しく私を剥がそうとす織田作!!
「隙を見つけてまた来ればいいでしょう」
「俺も任務の間に会いに行こう」
太宰君ならばきっと可能ですし、と困ったように笑う安吾と会いに行くからと私の頭を撫でる織田作。
『うん』
「じゃあ、またね!」
太宰に手を引かれバーを後にする私。二人は最後まで手を振ってくれていた
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まだ明るいネオンの光る夜のヨコハマ。
誰にもばれないよう、太宰に手を引かれながらそっと路地裏を歩く
『……太宰』
「なに?」
『……ごめん。けど、本当だから』
ふと歩みを止め、太宰に謝る。
それが何に対しての謝罪なのか、太宰は分かっているのかもしれない
けど、ただ太宰は前を見たまま私の手を強く握り返すだけ。
「絶対…絶対、離れないで」
『…離さないでね』
何を、とは決して云わない。
いつか私は貴方の手を離す
その日まで、どうか…どうかこのままで________
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七巳流 - 太宰さぁー〜ーーーん (2022年7月10日 16時) (レス) @page34 id: 910d5180ae (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - Юрияさん» コメントありがとうございます!期待に答えられるように頑張ります! (2019年4月29日 19時) (レス) id: 5e06df6d00 (このIDを非表示/違反報告)
Юрия(プロフ) - とても面白いです!此れからも、更新楽しみにしてます!更新、頑張ってください! (2019年3月17日 23時) (レス) id: f4565d370d (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 山吹晋助さん» 態々返信して頂いてありがとうございます。面白いお話にすることが出来ず力不足で申し訳ないです……そう言って頂けて光栄です。これからもよろしくお願いします! (2019年3月8日 19時) (レス) id: 5e06df6d00 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - ウナさん» コメントありがとう御座います。これからもよろしくお願いします! (2019年3月8日 18時) (レス) id: 5e06df6d00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイ | 作成日時:2018年9月3日 23時