34*不安の種 ページ35
朔間零 side
「朔間さーん、折角だからプロデュースをあんずちゃんかAちゃんに依頼しよう？」
「羽風…先輩は女なら誰でもいいんだろ」
「どちらも小さき弱気もの…守ってやらなければいけないが、肉も食わせないと…」
薫くんがやる気を出してくれているのは良い傾向じゃ。
Aと同じクラスで仲良くやっておるようじゃし、わんこにアドニス君のことも野生の本能を嗅ぎとって親しくは出来るとは思うが。
我輩が依頼すれば他の仕事を投げ捨ててでも来そうなところが心配の種…
「Aなら来てはくれるが先に受けているプロデュースを先行してもらうから、ちと時間は掛かると思うぞ。」
「うーん、あの子も最近忙しそうだしね。
生徒会に入ったからかクラスでも天祥院君や蓮巳君と親しくて俺ちょっと寂しい」
天祥院君とは元々親しかったらしく、蓮巳君に至っては面倒見も良いからのう…
親心としては友達を作ろうとしなかったAの成長を喜ぶべきじゃが。
…我輩もちと寂しいのう。
「Aはちと"人見知り"な子じゃが見掛けたら声をかけてやっておくれ。」
良くも悪くも夢ﾉ咲の子らは真っ直ぐな子が多く、A自身も絆されているから良い方向に進んでおるが…
「ただいま戻りました〜
UNDEADの皆さんがお揃いだったんですね」
「おぉ、ひなたくんにゆうたくん。
外でのイベントの打ち合わせに行っておったんじゃな。」
２winkの二人が軽音部の部室に戻って来たことで部室は更に賑やかになる。
若い子らからこちらも元気が貰えるわい。
「途中で朔間さんの所の望月さんを見ましたよ。
普通科の女の子達と話をしていたみたいだったので声は掛けなかったんですが…」
「え？普通科の女の子？
ひなたくんそれどこ？」
「俺はゆうたです…ヘッドフォンの色でわかりますよね？
…場所は一番近くのコンビニですが…」
「俺もAちゃんと一緒に帰れば、コンビニ寄れて他の女の子にも会えたのに〜」
薫くんのことは兎も角…
Aが普通科の子等と話をするじゃろうか。
嫌な予感がするが、今はここを抜けることは出来ない。
何もなければ良いのじゃが。
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りっちー(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さいね〜！ (2018年5月21日 20時) (携帯から) (
レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 夢小説好きなネコさん» 高２の後半、もうすぐ３年になる時期からのスタートなので俺様じゃありません。 (2017年8月2日 10時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
夢小説好きなネコ - 兄者って高2の時俺様だったような… (2017年8月2日 5時) (レス) id: fcd198aace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2017年7月29日 16時
