33*薄暗い帰り道 ページ34
「Aやっほーい
一緒に帰ろう♪」
夕方と言うこともあり体調も万全になりつつある凛月さまと一緒に帰ることになり、少し嬉しい。
零さまとは登校は共にしているけど、衣更君と共に行かれるから朝は別。
帰りもお互い時間が合わず、基本はバラバラ。
『ユニットはおやすみ？』
「ん〜セッちゃんが謹慎中扱いだからね。
Aもおやすみ？」
『うん、レッスンも生徒会もないから部活に顔だしておしまいだよ。』
帰り道でコンビニに寄りたいと言われ、店の外で待っていると見覚えのある制服たち。
私も少し前まで来ていた夢ﾉ咲学院普通科のもの。
「望月さん？久しぶり〜
アイドル科に転校したって聞いたよぉ」
「登下校でもかっこいい人達とよくいるとこ見てる」
「突然転校したから寂しかったんだよぉ」
見覚えのある人達だからきっとクラスが同じか学年が同じ子達だと思うけど、私の人間嫌いもあって話したことはほぼない。
「ねぇ〜誰かアイドルの男の子紹介してくれないかなぁ？
私達の仲でしょ？」
すり寄ってきたのは男を紹介しろって事ですか…
キンキンした声がうるさい…
『アイドルは恋愛禁止だから紹介出来ません』
「私達友達じゃん？」
「望月さんおねがぁい」
『ほんとに無理です…』
「根暗のくせに男に囲まれて良い気になってんじゃねぇよ。」
一人の女子が声を荒げたのを皮切りに色々言われているんだが…
これだから人間はキライ
媚びて、うまくいかなければ罵声を浴びせる
自己中心的で傲慢でキライ…
「ボッチだったくせに調子にのりやがって」
「アイドルと居れて調子に乗ってんじゃねぇ」
耳障りな声…
夢ﾉ咲のアイドル達がいい人過ぎるから忘れていたけど人間なんてこんな物だよね。
「A〜新発売のお菓子あったから帰って食べよ〜
なに？オトモダチ？」
「Knightsの朔間凛月!?」
「かっこいい…顔小さい！」
「普通科で望月さんと仲良くしてた○○でぇす」
コンビニ袋片手にお店から出てきた凛月さまに女の子たちは嬉しそう。
さっきまでの怖い顔は消え、高い声と笑顔。
「…A、顔色悪いけど大丈夫？」
ゆっくりとした足取りで側に来て、俯いた私の顔を覗き込むから恥ずかしくて目を反らした。
友達が居なく利用されようとしているなんて恥ずかしくて、凛月さま見られたくない…
「望月さん辛そうだから家まで送るって話してたんです〜」
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りっちー(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さいね〜！ (2018年5月21日 20時) (携帯から) (
レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 夢小説好きなネコさん» 高２の後半、もうすぐ３年になる時期からのスタートなので俺様じゃありません。 (2017年8月2日 10時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
夢小説好きなネコ - 兄者って高2の時俺様だったような… (2017年8月2日 5時) (レス) id: fcd198aace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2017年7月29日 16時
