21*それしかいらないのに。 ページ22
朔間凛月 side
眠いし、怠い…
ＤＤＤなんて参加しなくてもいいの、ス〜ちゃんや今回はセッちゃんまでやる気満々…
「また新入りの所…？
セッちゃんもよくやるよねぇ…」
「うるさい！くまくんには関係ないでしょ。」
「…関係ないけど、興味はあるかも…
好きな子閉じ込めるってどんな気持ち？」
いつもの決め台詞で部屋から出ていくセッちゃん。
何かあったのかな…怖いし、優しくない。
[王さま]が居なくなってからずっと不安定…
何を言っても聞く耳持たないだろうけど…。
「もう、凛月ちゃんったら。あんな聞き方したら泉ちゃん怒るってわかるじゃない。」
「…まぁね。
ふぁぁ…眠い…
早くAに会いたいなぁ…」
家の大事なメイドさんはこの学院に来て、毎日楽しそうにしている。
普通科の頃はそんなことなかったのに。
…俺だってまーくんがいるから学院はそれなりに楽しいけど…
「Aとはお姉さまのことですね！
以前、瀬名先輩のクラスに行った際にとても親切にしてくださり、帰り際にはcandyまで頂きました。」
「泉ちゃん周りと仲良いみたいよね。
気も利くし、女の子って感じで可愛いわ〜」
「可愛いのは当然だよ…Aは家のメイドさんだもん」
別に外では言わなくて良いことなのに、周りと差を見せ付けたくて口から言葉が出た。
Aは、Aだけは俺にとってのトクベツだから…
「少しセッちゃんの気持ちわかるかも…
閉じ込めたいのは、他に触れさせたくないからかな…まぁ、無理だけど。」
夜って人間は寝てるから誰も外にいない
吸血鬼の俺は夜こそ元気よく動き回れるのに、誰もいない。
兄者と違い日中は眠気に勝てない俺は
誰もいない夜に１人で居なきゃいけない。
夜ははつまらなくて孤独で暗くて寂しい。
それでもAだけは
例え起きていられなくても、俺を一人にしないようにと側に居てくれる
こんな俺に血をくれて、笑顔も優しさも溢れるくらいくれる
大好きな大好きな可愛いA
ずっと一緒にいてくれるって小さいときからの約束をずっと守り続けてくれる。
Aは恩返しや義理の為かもしれないけど
それでもいいから俺の側に留めておきたい。
外の世界なんて知らないままずっと隣に置いておきたかったのになぁ…
どんどん離れていくみたいでやだなぁ…
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りっちー(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さいね〜！ (2018年5月21日 20時) (携帯から) (
レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 夢小説好きなネコさん» 高２の後半、もうすぐ３年になる時期からのスタートなので俺様じゃありません。 (2017年8月2日 10時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
夢小説好きなネコ - 兄者って高2の時俺様だったような… (2017年8月2日 5時) (レス) id: fcd198aace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2017年7月29日 16時
