13*この腐った世界に ページ14
Ｓ２ 公式戦
対戦相手は学院最強の紅月。
数日間Ra*bitsと供にレッスンをしてきた、なずなさん含め本当に可愛らしく元気一杯の子達。
確かに経験の差が出るから、勝利するのは難しいかもしれない。
それでも沢山の練習、敗北でも糧に出来る。
『なずなさん、可愛い顔が台無しだよ？
怖い。』
「んにゃ、悪い悪い考え事をしていたんだ。
…Aに最高に可愛いステージを見せてやるからな！」
この時点でなずなさんは分かっていたのかもしれない。
学院に３年間いるんだ、わかっている。
講堂で見たのは、最高のパフォーマンス。
しかし見ていたのは私と、もう１人の転校生の橘さん、オレンジ髪の男の子の３人。
上位の紅月が終わった途端に生徒は一斉に帰っていく。
勝者に投票すれば自分の成績も上がる。
全ては生徒会の顔色を伺ってのこと。
バックステージで涙をぼろぼろと流す創くんをそっと抱き締めれば声を出して泣いた。
光君も友也君も悔しそうに泣いた。
「お前らのパフォーマンスは良かったぞ！に〜ちゃんは誇らしい。」
『こんなのおかしい…』
「A、折角レッスンしてくれたのにごめんな…。」
『なずなさんが謝る必要ないよ。
おかしい..生徒会や強豪しか優遇されないなんて…』
こんなんじゃ希望を胸に入学した【ただの生徒】は優遇されることがない。
英智君は…まだ入院中…
彼はここの生徒会長。
あの真っ直ぐで純真な英智君は現状に気付いているのか…
『…悔しいけど今はもっともっと自分達のスキルを上げていこう。
私もしばらくはRa*bitsに留まらせてほしい。』
「ね〜ちゃんがまた一緒にいてくれるの？」
「悔しいけどもっと力を付けて頑張るよ！」
「A先輩…僕も頑張ります！」
３人の笑顔に胸が傷んだ。
家に帰ってから零さまに話せば「一縷の望みはある。仁兎君と供に今は少し耐え、力を付けるんだよ」と頭を撫でられた。
「A〜おみやげだよ〜」
『凛月さま、おかえりなさい。
えっと私にですか？』
差し出された袋には甘酒が入っている。
確かに健康の為に毎朝飲んでいるけど、凛月さまが折角くれたもの飲むなんて…!!
部屋に飾りたい！
「…明日の朝にでも飲んでよね。
飲んでくれなきゃ明日遅刻するから…」
『飲みます…!飲むから。
…ありがとう。』
創君に今日の話を聞いたらしく気を使わせてしまったみたいだけど、嬉しい…
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りっちー(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さいね〜！ (2018年5月21日 20時) (携帯から) (
レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 夢小説好きなネコさん» 高２の後半、もうすぐ３年になる時期からのスタートなので俺様じゃありません。 (2017年8月2日 10時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
夢小説好きなネコ - 兄者って高2の時俺様だったような… (2017年8月2日 5時) (レス) id: fcd198aace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2017年7月29日 16時
