D.Gray-man 〜終焉を告げる者〜

No.5 ページ7

ヒュオォォオォォ＿＿＿＿＿＿。



私は今、草原の真ん中に突っ立っている。

場所はアジアのモンゴル。イノセンスを使えば半径１０ｋｍにある影を経由して約３０分。


こんなだだっ広い草原にイノセンスが本当にあるのだろうか・・・。


私は周囲を見渡した。私とファインダーしかいない。

あ「今回の任務は？」

フ「ここから約５０ｋｍ先にある怪奇現象の調査です。」

あ「５０ｋｍか・・・。」


私の能力は影を使って瞬間移動ができる便利な能力だが、私以外の者がこの影に飲み込まれると一生、這い上がれない危険な能力＿＿＿＿＿。

幸い、ファインダーは馬に乗っていたので私は影を馬に造形し村へと向かった。

＿村＿

ヒヒーンブルルルルル＿＿＿＿。

私は馬を止めた。

私たちの目の前には少し古そうな村があった。

いかにも怪奇現象が起こりそうな村だ。

あ「もう少し先に進んでみよう。」



パカラッパカラッ＿＿＿＿。

静かな村に馬の足音だけが響く。

フ「ここが村の中心部です。」

あ「・・・誰もいないな。」

大通りにいるはずなのだが誰もいない。

村人全員、アクマに殺されてしまったのだろうか＿＿＿。


その時＿＿＿


道の奥まったところで遊んでいる１０代ぐらいの子供達がいた。

私は馬を影に戻し子供達の方へ行った。


あ「君たち、ここの村人？」

子１「うん！お姉さんは？」

あ「旅人だよ。ところで、何で皆外にいないの？」

子２「大人は殺されちゃうんだよ。」

あ「大人が殺される・・・？」

子２「うん。大人が外に出ると大きな怪物が来て大人を食べちゃうんだって。ハイド兄ちゃんに聞いた。」

あ「ハイド兄ちゃん？その人に聞いたのか？」

子１「そうだよ！ハイド兄ちゃんは夜中に窓越しで怪物を見たって言ってたよ。でも暗かったから大体の形しか分からなかったって。」

あ「そうか・・・。」


外に出ると怪物に食われる・・・。アクマが原因か？

いや、アクマは人は食わないはずだ。

きっと、遺体が発見されないので食われたと言っているだけだろう。

だが、情報が少なすぎる・・・。

仕方がない。村人に直接聞くか・・・。

あ「ファインダー。聞き込みして詳しい情報を聞きに行くぞ。」

シーン＿＿＿＿＿＿。

あ「おい、聞いているか？」

私は後ろを向いた。


＿＿＿が、ファインダーの姿はなく血まみれの馬だけが残されていた。




文字数がピンチなので次に書きます。

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