D.Gray-man ～終焉を告げる者～ (ページ35)

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No.30 ページ35

サァ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

あ「ここが、中国・・・。」

長い列車の旅に別れを告げ、リナリーとブックマンに合流した私達は、クロス元帥がいると噂されている中国大陸にやって来た。

乾いた空気に広大な空(夜だけど。)。

英国とはまた違った大きな町。

どれもこれもが新鮮だ。

ここの通りは夜により一段と活気に溢れている。

ア「パンダ、いないんですね。」

リ「アレンくん、パンダがそこら中にいると思っているのね・・・。」

ラ「大きな町さねー。」

あ「お店が沢山ある。」

ラ「何か買ってやるさ？」

あ「い、いいの・・・か？」

ラ「当たり前さー！！さ、行くさー。」

リ「あ、ラビ！ここであんまり遠くへ行かないでね！！」

ラ「了解でさー。(Aをアレンに近づけたくない！！)」

ア「(A、とられた・・・泣。」

・

・

ラ「これなんかどうさ？」

ラビ兄は女の子がつけるような可愛らしいペンダントを私に見せる。

あ「(可愛い。)だが、私には・・・・・・ラ「似合うさよ！可愛いAなら！」

ラビ兄はニッっと笑う。

こうされたら、従うしかない。

あ「わ、分かった。」

ラ「ホントは嬉しいくせにぃ～。」

あ「・・・うっさい。」

ラ「これ買って来るさ。待っててさー。」

あ「うん。」

ラビ兄はいつも私のことを気遣ってくれる。

本当の兄のようだ。

かっこよくて、笑顔がこんなにも似合う人はまずいない。

ラビ兄は私にとって、とてもかけがえのない人だ。