第4話 ページ5
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朝から苦手な数学のテストだったり、体育で派手に転んだりで割と負の気持ちが大きくなった。う〜苦手な教科あり過ぎたよまったく!
ぷんすか怒りながら、帰り支度をしてきた。とっくに太陽は、あと数刻で沈む。そんな時、そよ風とともに爽やかな歌声が聞こえてきた。この教室の真下で活動する軽音部。
聴いてたくとも部活に入ってない生徒は、とっとと帰らなくてはならない。入り浸りたい気持ちを抑えて、私は、階段を降りて行った。もしかしたら…その可能性を考えて向かうのは下駄箱じゃなくて部室。
部室の前には、扉は閉じられているものの、女子軍は屯っていた。当たり前なのは分かっていたけど、胸の奥が締め付けられそうになった。
分かってるよ、浦田先輩はモノでも誰かのヒトでもない。みんなの"浦田先輩"なのだから。恋って不思議。チョコレートよりも甘くてビターで、溶けてしまいそうな。
「なに、つったてんだー?」
誰かにペットボトルで頭を軽く叩かれた。
この声は____。
『う、浦田先輩!?』
びっくりしすぎて尻もちをついてしまった。
「掴んで」
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わいなり〜 - うらたさん最後イケメンすぎたんですが…感想叫びますね。高杉いいいいいいいい!付き合ってくれええええええ!! (2019年7月26日 23時) (レス) id: 44c20bad9a (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - コメント失礼します。前作から好きでずっと見てきました!細かいところまで表現された感情がとても素敵です!今度こそ夢主ちゃんの恋が叶うのも見てみたいので、1意見としてお願いします。これからも応援してます! (2019年7月16日 21時) (レス) id: 659d961cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薇兎ーらぅー | 作成日時:2019年7月16日 8時