第23話 ページ24
♡
『浦田先輩…。』
『Aじゃん。なんでここにお前がいるの?』
『Aさん...。』
浦田先輩は状況を飲み込めていなかった。春瀬先輩はなんとも言えない表情をしていた。
『元々、話をするつもりでした。告白の言葉を聞くのが怖くて…ごめんなさい春瀬先輩。私も浦田先輩にお話があります』
浦田先輩の目の前に体制を変える。
『ずっと好きでした。』
あの時の笑顔と今は全然表情が違くてとても顔が真っ赤に染る先輩。
『私はただの近所に住んでる後輩ぐらいかもしれない。それでもいいんです。私のこの気持ちを知って欲しい。』
ここまで話したらなんか泣いちゃう。涙が溢れて拭いても拭いても止まらない。
『うん』
優しい声で相槌をしてくれた。頭に手を置かれ、先輩のぬくもりを感じて落ち着く。
『先輩の傍で一緒に笑っていたい』
優しく小刻みに撫でられ段々落ち着いてきた。
『ちょっと!Aさんどーいうつもり?』
春瀬先輩の表情が不機嫌そうだった。彼女がここまでになるのは分かる。出方を間違えた。
『本当は告白終わってから言うつもりだった。ごめんなさい。』
申し訳なさでいっぱいだった。2人が付き合うのはどうしても嫌でモヤモヤしたままこの日まで心がそうだった。
『なんて、自己中心的…呆れた』
鼻で笑われた。笑われたってしょうがない。
性格悪いなんてとっくに気づいてる
浦田先輩が誰かに笑顔を向けるなんて嫌だ
春瀬先輩だとしても気に食わないんだ
春瀬先輩は私をぶつように手をまでに出していた。
『待って』
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わいなり〜 - うらたさん最後イケメンすぎたんですが…感想叫びますね。高杉いいいいいいいい!付き合ってくれええええええ!! (2019年7月26日 23時) (レス) id: 44c20bad9a (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - コメント失礼します。前作から好きでずっと見てきました!細かいところまで表現された感情がとても素敵です!今度こそ夢主ちゃんの恋が叶うのも見てみたいので、1意見としてお願いします。これからも応援してます! (2019年7月16日 21時) (レス) id: 659d961cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薇兎ーらぅー | 作成日時:2019年7月16日 8時