五 ページ6
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あの後、潤くんに依頼の電話がかかって来て、樋口さんという女の人がやってきた。
内容は、善からぬ輩がいるので現場を張って証拠を掴むとのこと。
国「小僧、小娘。お前たちが行け」
敦「へっ!?」
「(小娘…)わ、分かりました」
潤くんとナオミちゃんも一緒に来てくれるらしい。
そして、ただいま敦くんと準備中。
すると、国木田さんがやってきた。
国「お前達に、この街で生き残るコツを一つだけ教えてやる」スッ
「!…っ」
国「こいつには遭うな。遭ったら逃げろ」
出されたのは芥川さんの写真。
久しぶりに顔を見た。
少し嬉しくて微笑んでしまう。
でも、あぁ、これからは敵なんだっていう事実も突きつけられて、悲しい。
そんな事を考えながら歩いた。
考え事をしていたせいか、何もない処でつまづいた。
地面に顔面が強打する…っ!
と思っていても、何もない。
谷「大丈夫?」
「潤くん…ありがと」
ナ「きゃー!兄様大胆ですわ!」
谷「なっ…!ち、違うから!ナオミやめて!」
顔を赤くして否定する潤くん。
私も現在顔が赤い。
潤くんイケメンだ…。
樋「着きました」
敦「なんか……気味の悪い処ですね」
「な、ナオミちゃん、服掴んでもいい…?」
ナ「ふふっ、怖いんですの?可愛い!」
幽霊とか出そうだし、怖いに決まってるけど…敢えて言わない。
弱い子って思われたくないもの。
谷「…おかしい。本当に此処なンですか?ええと」
樋「樋口です」
潤くんが樋口さんに聞いている。
大抵逃げ道を用意しておくものなのに…
谷「捕り方があっちから来たら逃げ場がない」
樋「その通りです。失礼とは存じますが嵌めさせて頂きました。私の目的は
貴方がたです。
芥川先輩、予定通り捕らえました。これより処分します」
「芥川…!?」
樋口さんが銃を構えた。
ナオミちゃんが動こうとした。
潤くんをかばうつもりだ。
でも、ナオミちゃんが怪我する。
能力発動じゃ遅い…!
治癒能力を使えばいいけど、私に怪我が移るっていうのはあまり知られたくない。
「ナオミちゃん!ダメッ!」
私はナオミちゃんを押して、潤くんの前に構えた。
初仕事なんだから、これくらいはしなくちゃ。
背中が焼けるように痛くなる。
「潤くん…っ…怪我、してなッ…い…?」
谷「Aさんッ!!」
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栗ようかん(プロフ) - 悠寿さん» わ、すみません!指摘ありがとうございます!\(°Д° )// (2018年2月13日 0時) (レス) id: 2cd9c9184b (このIDを非表示/違反報告)
悠寿(プロフ) - 1話目の与謝野さん明子じゃなくて晶子ですよ! (2018年2月11日 19時) (レス) id: 9887905400 (このIDを非表示/違反報告)
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