四十四 ~過去~ ページ45
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「はぁっ!」
敵「くっ…!この女…相当な力を…!」
攻撃力も、反射も、いろいろと上がった私。
これは身体能力を上げる能力っていうのが分かった。
私は、殺さない程度で攻撃をする。
男に蹴りをかまそうとした時、力がふっ、と抜けた。
真逆、時間制限があるの…!?
隙のできた私を、男は殴ろうとする。
私はぎゅっと目を閉じた。
でも、何の衝撃もなかった。
目を開くと、そこには黒獣が__
「芥川さんっ!」
芥「紫に、手を出すな」
敵「ポートマフィア…!」
助けに、来てくれたんだ。
後ろを見ると、いつの間にか他の人達もいた。
紅「一人で足止めをしておったか…」
太「無茶なことするよねぇ」
みんなは、私の前に出て、敵と戦い出した。
黒蜥蜴もいる。
沢山の黒服の人たちも。
…援護しなきゃ。
さっき使った能力、他の人にも出来るかな…。
そう思って、願ってみてもどうもならない様子。
触らないとダメ…とか…?
私は、何とかみんなの動きを追って、一人一人に触れた。
広「何をするおつもりで…?」
「異能力…っ【夢浮橋】…!」
何となく頭に浮かんだ言葉をそのまま言った。
すると、みんなの身体が淡く光った。
中「身体が軽い…!」
立「よく見えるぜ!」
「みなさんの身体能力をあげました…っ!でも、時間制限があるので、気をつけてください!」
それから、みんなは動きが良くなり、次々と敵を倒していく。
私はみんなの後ろで、護衛をする。
物を操る【蜉蝣】で、時々攻撃をする。
私は複数の能力を持ってる。
だからかな…もうひとつあるのが分かった。
それは、唯一の攻撃系の能力。
銀「っ…!」
「異能力!源氏物語【蛍】!」
私は、銀にナイフを振り上げた男に向けて、火を放った。
でも、ただの火じゃない。
どうやら私自身には効かないよう。
でも、蛍を受けた人の治癒をしたら私にも移る。
私の四つの能力は、まとめて【源氏物語】。
もうこれ以上は何の能力も生まれないだろう。
この能力で、ポートマフィアのみんなに、認めてもらうんだ。
太「ふう、全員倒したかな…」
中「ああ」
倒れた敵を見て、満足げにするみんな。
でも、まだ奥に人影が見えた。
銃を構える、人影が。
もう打とうとしている。
みんなに言っても、反応できるかわからない。
私は、咄嗟にその銃が狙う人物の前へと走った。
「芥川さん…っ!!」
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栗ようかん(プロフ) - 悠寿さん» わ、すみません!指摘ありがとうございます!\(°Д° )// (2018年2月13日 0時) (レス) id: 2cd9c9184b (このIDを非表示/違反報告)
悠寿(プロフ) - 1話目の与謝野さん明子じゃなくて晶子ですよ! (2018年2月11日 19時) (レス) id: 9887905400 (このIDを非表示/違反報告)
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