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17話 ある家 ページ18

初日に貰っていた着物を着て門に行くと私服姿の土井先生が既に門の前で待っていた。

「外出届はもう出した。行こうか。」

「はい。」

しばらく無言のまま土井先生の後をついて行くと大きな村についた。

(ここは……?)

「すみません。月乃宮さん今いますか?」

「あー、多分今ちょうど家にいるところだよ。」

「ありがとうございます。」

(月乃宮……?)

そして土井先生について行くと1軒の家についた。

「すみませーん。月乃宮さんいますか?土井です。」

土井先生が声をかけしばらくすると中から眼帯と前髪で左目が隠れた身体中傷だらけの中年男性が出てきた。

「土井先生、こんにちは。来てくださったんですね。どうぞ上がってください。」

「はい。」

中はごく普通の家だが少し違和感もあった。

(一人暮らし……なのよね?多分。それにしては広すぎる気がするけど。)

それにこの強烈な虚無感……。見てるこっちが寂しさで潰れてしまいそうな……そんな空気を纏う家だ。

(………女性物の小物。)

もしかして一人暮らしじゃない?でも、この時代的に考えて旦那さんが休んでる時に奥さんが外に出て働いてるってことあるのかな……?

そんなことを色々考えながら中に入る

「どうぞ座ってください。」

お茶を出してもらい私、土井先生と月乃宮さんで向かい合わせになるように正座で座ると月乃宮さんが私をチラッと見る。

「あのー、そちらのお嬢さんは?」

「あぁ、最近忍術学園に来た事務員の子です。」

「AAです!はじめまして。」

「そっか、私は月乃宮金盞だ。よろしく。」

「はい。よろしくお願いします。」

「……なんだか紫苑に少し似てるね。」

(また紫苑出てきた……。)

まだここに来て日は浅いにも関わらずその名を何回も聞いてきた。そしてみんな口を揃えて私と紫苑は似てると言う……。

正直、私を通して紫苑を見られてるみたいであまりいい気はしないな……。

「やっぱり似てますよね。私も初めて見た時びっくりしてしまって……。」

「えぇ。でも、よく見ると紫苑と全然違うところもある。」

「え……。」

嘘、初めて言われた……。何者なんだこの人。

「仕草とか髪質とか見た感じ全然違いますし。」

「凄いですね。数分でそこまで分かるなんて相当な観察眼というか……。」

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あい(プロフ) - これ面白いです!! 夢主ちゃん可愛い♡ 続き待ってます (2022年4月12日 8時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:飴松 | 作成日時:2022年2月14日 0時

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