16話 準備 ページ17
翌朝、お昼近い時間帯に目が覚め”昨日あまり眠れなかったからなぁ……。”と思いながら布団から起き上がり事務の服に着替えて廊下に出る。
「あ、Aちゃーん!」
「小松田さん!」
「怪我大丈夫だった?」
「はい、傷自体は浅かったので。」
「そっかぁ!良かった!でも、今日は一応資料運んだりとかはやらないようにしよっか!」
「すみません。ありがとうございます。」
小松田さんやはりめちゃめちゃいい人……!
よーし!今日も頑張るぞ!!
気合いを入れて仕事に取り掛かるが途中でふとある疑問が湧いて小松田さんに聞いてみた。
「小松田さんは私の事警戒しないんですか?」
「へ?」
「生徒さんの殆どは私を警戒してるし……小松田くんも生徒さんと歳近いから怖がるものだと思ってたけど出会った時から今までずっと怖がってる感じがしなかったから」
「あー、多分。紫苑ちゃんに似てるからかな。すごく優しい子だったから紫苑ちゃんに似てるAちゃんを見るとつい……。」
「紫苑……。」
この場所に来て日が浅いがどこに行ってもその名前を聞く。けど、なんだか初めてじゃない気が……遠い昔にその名前を聞いたことがあったような感覚に襲われ不思議と温かさを感じてしまう名前だ。
お昼過ぎ
「Aさん、今日のところは仕事切り上げて休んでください。」
「え、ですが……。」
「まだ怪我が治ったばかりでしょう?それに、土井先生と重要な話をする予定があるとも聞きましたし。」
「………。すみません、では。お先に失礼します。」
いい先生だ………。ここに来た時からずっと思ってけど(一部の人を除いて)皆んな何だかんだ優しいんだよなぁ〜。これも紫苑パワーか?
どこの誰だか知らないけど有難いわぁー。
私のそっくりさんとして生まれてきてくれてありがとう(嬉涙)
だって6年生全員あんな感じなわけだし私と紫苑さんが似てなかったら私もうとっくにタヒんでたのかもしれないんだよなぁ……。
いやぁ、ありがたや。ありがたy(((「今時間あるか?」
「わあぁ!ビッックリしたぁぁ…。」
またもや、後ろから現れた土井先生にビックリして跳ね上がる。
「私もだいぶビックリした。」
「………。もしかして、6年生の件ですか?」
「まぁな、とりあえず着物に着替えて門の前に来てくれ」
(「はい…。」
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あい(プロフ) - これ面白いです!! 夢主ちゃん可愛い♡ 続き待ってます (2022年4月12日 8時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴松 | 作成日時:2022年2月14日 0時