Episode.1 ページ3
制服を着て鞄を背負う。
帽子を深く被り鏡の目の前に立つ。
「よし!完璧!」
自室を出てリビングに向かいテーブルで朝食を食べる母に向かって声をかける。
「ママ、私そろそろ学校行くね!」
「ああ、ちょっと待って。さっき学校の人から連絡が来てまだ来ちゃダメって。」
「え、なんで?」
「大切な資料を届けに来てくれるみたいなの。」
「成程。」
「だからちょっと待っ…」
その瞬間ママの声を遮ってインターホンの鳴る音がした。
「あら、丁度来たのかも。」
「私、貰ってくるよ。」
「お願い。」
待たせてしまっては悪いので急いで玄関に向かう。
「はーい。」
するとそこにはグレープアカデミーの情報を調べた際に何度も見た顔の人が居た。
「初めまして。…グレープアカデミー校長のクラベルです。…貴方がAさんですね?」
「はいっ!え、もしかして校長先生直々に来てくださったんですか?」
「えぇ、入学案内が遅れてしまったのも校長である私の責任ですから。入学案内、遅くなってすみません。こちら入学案内と校内施設の資料です。」
「あ、ありがとうございます!」
「それからもう1つ大切な物を渡したいのでここじゃなんですので、外へ行きませんか?」
「はい。」
外へ出ると校長が少し離れたところでモンスターボールを3つ取り出した。
「ポケモンたちよ、出てきてください。」
ニャオハ、ホゲータ、クワッスが出てきた。
「入学する生徒にはポケモンを渡す決まりがあるんです…3匹の中からパートナーとなるポケモンを1匹選んで下さい。」
「えーっと、じゃあ、ホゲータにします。」
「ホゲゲ」
「そうですか!ホゲータさんもAさんを気に入ったみたいですね…大事に育ててあげてくださいね?」
「!」
校長先生、やっぱり警戒してるなぁ…。
そりゃそうか、私はシャルル出身だもん。
まぁ、事実ポケモンの扱い方は下手くそだからな…。
「では、私は次のお宅に向かいますので。」
「あ、はい!」
校長がその場を去ると私もホゲータが入ったモンスターボールをしまいママに「行ってきまーす!」と言い学校に向かった。
今の手持ちはシャルルの時に持ってたエーフィとゴチルゼルにシンボラー、サーナイトそれと、さっきゲットしたホゲータか…。
それなりに戦えるメンバーね。
って私ってばまたバトルのこと考えちゃった…ここはもう大丈夫な所なのに…。
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月兎の姫騎士ルナ(プロフ) - こんにちは!シャルル地方ヤバいですね…!!! (2023年1月3日 11時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴松 | 作成日時:2022年12月27日 18時