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119話 わかるよね ページ26

「ええー、おほん。

例の東京遠征は今のところ

来月の予定です、遠征の場合。

親御さんの了承が必要だから

これもあとで書類を配るね

学校からの承諾も基本的には大丈夫」

その言葉に全員はほっとして笑った。

「ただ」

武田先生はさっきよりも

言い方が強くなっているように

Aは少し感じた。

「来月になったら期末テストあるの

期末テストあるの…分かるよね?

‥‥分かるよね?」

一瞬にしてその場の空気は

静かに黙り、どこか

危ない様子がある武田先生が

2回同じことを言うと、

田中、西谷、日向、影山の4人が

プイッと横を向いた。

「で、予想はついてるかもしれないけど

赤点を取った場合その補習が

週末に行われるので

‥‥遠征には、行けないか」

武田先生の眼鏡から見えた目は

どこか恐ろしい様子があった。

武田先生のその言葉に

4人は顔を青くしながら聞いていた。



勢いよくどっかへ逃げる西谷と田中、

赤点は何点かと慌てる日向、

魂が抜けたように息をしない影山。

どうやら相当やばいようだった。

『おーい生きてるか影山〜』

「赤点はないでしょ」

「ないね」

『あはは…』

ドストレートに言う月島と縁下の言葉に

Aは頷こうとも思ったが呆れていた。

「きょ、教頭先生に

い、一生懸命頼めばっきっと!」

「まずは一生懸命赤点を避けないよ」

『ごもっとも、

勉強する概念は君にはないの?』

武田先生は

承諾はもらえても

補習が優先になると言って。

日向は明らかに動揺し

悲しみ始めた。

日向はコーチにも

頼み込んだが精神論を言って

勉強できないと分かり

膝から崩れ落ちた。


「日向、そんなに思い詰めなくても

多分大丈夫だよ」

「俺小テストほとんど

二桁以上の点数取ったことないですけど

大丈夫ですか?」

「え?」

『は?』

「え?」

その言葉に聞いた菅原と

聞いていたAを固まるのはもちろん

答えた日向でも固まってしまった。

その横では

西谷と田中は手を合わせ始めて

チーンと効果音がなるような顔になった

「お前ら菩薩顔やめろ!」

そこでは全員が

「「「「うわぁぁーー!!」」」」

と、慌てるような

もう諦めている声が聞こえた。

「あはは!阿鼻叫喚」

『言ってやるな、月島』

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reichan(プロフ) - 薊さん» ありがとうございます! (2020年5月6日 21時) (レス) id: 6782e5c62a (このIDを非表示/違反報告)
- 142話主人公の苗字違ってますよ〜 (2020年5月6日 21時) (レス) id: c593b9094d (このIDを非表示/違反報告)
NEØ(プロフ) - いえいえ!!!これからも頑張ってください!!! (2020年3月19日 10時) (レス) id: 7a24a63867 (このIDを非表示/違反報告)
reichan(プロフ) - NEØさん» あ!本当ですね! ありがとうございますれ (2020年3月19日 10時) (レス) id: cece7fb186 (このIDを非表示/違反報告)
NEØ(プロフ) - 1個目の暗記が安危になってますよ?作者さんの書く文章がとても好きなのでこれからも更新頑張ってください!!!応援してます! (2020年3月19日 10時) (レス) id: 7a24a63867 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya  
作成日時:2020年3月5日 23時

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