君が1番、とかふざけんな【灰谷蘭】

浮気.11 ページ11

貴「え…？」
俺が家賃を負担しようか…？

九井さんが私の住む家のお金を払うってこと？
貴「そっちの方が迷惑ですよね！？」

九井さんの感覚どうなってるの？
不思議すぎる…

九井「Aには借りがあるからな」
貴「……あ、あれのことですか？」

その件についてはチャラになったよね！？
あれというのは以前手伝った仕事のこと

一般人が反社の仕事を手伝うってどういう事だ
ってなるけど

書類の手続きを少しだけ手伝ったのだ
その時は灰谷さんにベタ惚れだったし

今更その内容を外部に漏らすつもりもない
漏らしたときにはスクラップだ、って

三途さんに死ぬほど脅された
…怖かった

そのお礼としてディナー代を
梵天の経費で出してくださったんだけど…

きっと私の人生で1番高い食事だった
貴「それはもうお礼を頂いてるので…」

九井「あの時は本当に困窮していたから感謝してる」
幹部の方たちが怪我してたり

仕事の量も莫大で
明らかに人手不足だったのは知ってるけど…

そもそも匿って貰ってる時点で
チャラだと思う…

貴「…本当にお願いしても大丈夫ですか…？」
九井「あぁ、すぐ手配しておく」

九井さんに迷惑かけてばかりだな…
反省しなきゃ…

でも九井さんから離れたらすぐ見つかる
いつかお礼をすると心に誓った

九井「仕事の件も書類が用意できたらすぐ行けるようにしておくから心配するな」

貴「何から何まですみません…」
顔見知り程度の仲なのに…

九井「Aが謝ることじゃない。悪いのは灰谷だろ」
そう言ってくれた九井さんに救われた

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