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「ありがとう、これ…
みんなのお小遣いで買ってくれたの?」


まだ小学生だから、お小遣いは1人月500円。決して多くはないのに…


「うん…6月にもらったやつはね、和にぃのお誕生日プレゼント買おうねって、みんなで決めてたの(^^)」


笑顔でそう返してくれる翔は、絵本が大好き。
雅紀は、お菓子。
智はお絵描き用のペン。
潤は、カッコいい文房具。


……みんないっつも大切にお小遣いを使っているのに、誰の顔を見ても全然嫌そうじゃなくて、むしろ嬉しそうで…



…僕、この服、もう絶対着れない。
一生大切に保管しておこう。




「えへへ…あのね、和にぃ。そのクマさんはねぇ、
僕たちなの!
一番左のが智でぇ、その横が翔!でね、翔の横が僕で、僕の横が潤なの!!



でね?和にぃがそれを着たら、僕たち全員集合なんだよ!!!
和にぃと、僕たちみんな一緒なの!

和にぃ、寂しくなったらそれ着てね?」




雅紀は「雅紀クマさん」を撫でて、ニコッと笑った。








.









前言撤回。

…僕、この服、擦り切れて穴があいても着ます。

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作者名:ララ | 作成日時:2017年6月18日 1時

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