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第6話『あの人と君と私の気持ち』 ページ24

北山くんが帰った後、玉森くんと二人で、クローゼットから彼の私物を取り出す。


ぐちゃぐちゃに押し込んでいたから、玉森くんはものすごく嫌そうな顔をした。



「だいたい、隠す必要なかったでしょ。彼氏のだって言えばよかったじゃないですか」



「彼氏がいるって誤解されたくないから隠したの」



「俺が土屋さんの彼氏になりましょうか?」



「結構です!」



「北山さんと付き合いたいんですか?」



「君には言わない」



「あの人モテるからやめといた方がいいですよ?苦労するから」



「君がそれを言うの?玉森くんだってすごいモテ方してるよね?あなたと付き合う人の方が、よっぽど苦労しそうだけど」



「試してみます?」



「いい」



「変わった人だなぁ」



「絶対あなたがそれを言わないで?」




むきになる私を見て、玉森くんは声を上げて笑った。



「玉森くん」



「ん?」



「誰か、いい人いないの?」



「どうして?」



「本当は寂しいんじゃない?寂しいから、こうやって私をからうんでしょ?」




玉森くんは険しい顔をして、それから一気に無口になった。



「あ、ごめん。見当違いだっ・・・・



唐突に腕を引かれて、私は簡単にバランスを崩す。


よろけた身体の着地点は、玉森くんの胸の中。



「ねぇ、びっくりした?」



「・・・うん」



「ざまーみろ」



「・・・・離して?」



「やだ」




ほら、あなたと一緒にいると、絶対苦労するじゃない。




だって私は玉森くんが何を考えてこんなことするのか、全く理解できないから。

第6話『あの人と君と私の気持ち』→←第5話『焼き肉の乱』



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マキ(プロフ) - アニカさん» お久しぶりです。ちまちまとしか書けなくてなかなか筆が進みませんが、どちらとゴールするのか私も知らなくて困っています!笑どうにか完結したものをお届けできるように頑張ります(*^^*) (2021年12月12日 23時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - みゆたままさん» 頑張れるのか、後輩玉森!笑!北山さんと別れる理由もなさ過ぎて、どうしようかと思案してます( ゚Д゚) (2021年12月12日 22時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)
アニカ(プロフ) - お久しぶりです。暮れに来て、またまた素敵な切ないお話!玉森くんが本当に玉森くんで(笑)食べちゃいたいほど可愛い!みっくんも不器用に優しくて泣けますね。やっぱりマキさんの作品が読めると、毎日HAPPYになります( ◜‿◝ )♡ (2021年12月8日 3時) (レス) @page1 id: c2540d2c8a (このIDを非表示/違反報告)
みゆたまま - 頑張れーー!!後輩たまもりーーー!! (2021年12月6日 0時) (レス) @page44 id: d71bf58877 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - すいさん» B型コンビのケンカ芸私も大好きです!玉森くんの飄々とした佇まいが好きなので、そういう雰囲気が少しでも出せればと思っています(^-^) (2021年11月14日 2時) (レス) id: 50fef8eb31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マキ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年8月1日 23時

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