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最小限の荷物を携えて、私は駅前のマンションに向かう。
「・・・・でか」
車道を挟んでいつも見ていたマンションは、近くで見ると信じられないくらい大きかった。
私が引っ越す日にいないかもしれないからと言って、合鍵はミカちゃん経由で渡された。
一度も会わないまま私をルームメートに決めてしまった”せんちゃん”は、やっぱり世間知らず感が否めない。
どんな人なんだろう。
性格、穏やかな人ならいいな。
緊張しながらエレベーターに乗って、最上階のボタンを押す。
住んでいたアパートより、このエレベーターが広い気がするのはなぜだろう。
お金持ちの乗るエレベーターは、装飾まで凝っているのか。
異次元空間にちょっぴり落ち込みながら、最上階で止まったエレベーターを降りた。
「・・・・お邪魔します」
もらっていたカードキーで鍵をあける。
「誰？！」
「え？！」
誰もいないはずの部屋の中に、フライパンを構えた男の人が立っていて、私は驚きのあまり腰を抜かしてしまった。
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リリ(プロフ) - マキさんの作品、だいすきです！更新ありがとうございます (2022年3月13日 20時) (
レス) id: 195e0203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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