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「こんなじじいが着いて行ったら、Aちゃんの彼氏はびっくりしないか?」





"伝えてるって。二階堂さんが"





「ふーん」






一人で自分の恋人に会うのが怖いなんて、そんなの馬鹿げているけど、私はとても不安で、おじいちゃんに側にいてもらうことになった。






「心配ないよ。Aちゃんは、こんなにいい子なんだから」






おじいちゃんが私を励ますようにそう言ってくれて、朝からずっと強張っていた頬が少しだけゆるむ。







「Aちゃん・・・・あそこのベンチで・・






言葉が途切れて、おじいちゃんが突然地面にうずくまった。






"おじいちゃん!"






慌てる私に、おじいちゃんは「大丈夫だよ」って青い顔で平静を装おう。








・・救急車呼ばなきゃ・・・どうしよう・・・私は声が・・・









「おい!どうした!」






私の前に、まるで救世主のように現れたのは、この間、一緒にお団子を食べた男の人だった。







"たすけて"







男性の腕を掴んで懇願する私に、「大丈夫だから」ってそう言って、彼は救急車を呼んでくれた。









そこからのことは、あまり覚えていないけど、
出ない声で、私はおじいちゃんに呼びかけていた。





そして、その間ずっと、彼は私の震える肩を、両手で抱きとめてくれていた。

25→←23 (千賀くん)



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れいな - 初めましてこんにちは。このお話が大好きで何度か読ませていただいております。そのたびに大号泣しています。こんな素敵な作品に出会わせてくださってありがとうございます。 (2020年7月4日 4時) (レス) id: ac9fdaad24 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - naoさん» はじめまして。コメントの通知が来ておらず、お返事が遅くなってすみません(>_<)naoさんは二階堂くんがお好きなんですね!私の書いたもので、少しでも楽しんでいただけたのなら嬉しいです(*^-^*)書いててよかったです。コメント、ありがとうございます(^-^) (2019年8月26日 13時) (レス) id: a3dcba5f46 (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 初めまして。二階堂高嗣で検索して、このス素敵な物語に出会いました。もう最初から最後まで、胸がギューっとなりながら一気に読み終えました。今まで読んだ作品の中で、1番好きです。本当に感動しました!大好きな二階堂くんがしあわせになってくれて嬉しいです! (2019年8月7日 3時) (レス) id: 98957e13af (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - くまのこさん» 意味がわからないくらい...なんて、そんなに泣いてくださって感激です(;∀;)お気に入り作者に登録していただいて、重ね重ねありがとうございます★ (2018年8月8日 19時) (レス) id: a3dcba5f46 (このIDを非表示/違反報告)
マキ(プロフ) - にかあゆさん» 泣いてくださったんですね!うわぁぁ、ありがとうございます(;∀;)そして、全作品読んでくださったなんて嬉しいです! (2018年8月8日 19時) (レス) id: a3dcba5f46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マキ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年3月8日 15時

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