決行 ページ4
フレッドは今日が休みで良かったと心底思った。ジョージは、フレッドが起きた時点では、まだ夢の中だった。
Aは、今日の朝、チョコを作って自分たちに渡すと言っていた。仕掛けるなら、そのタイミングしかない。フレッドは早足でAの元に向かった。
『あら、おはようフレッド。早いのね。まだチョコは出来てないわよ？』
「あぁ…ほら、味見役は俺の仕事だろ？ジョージが食う前にチェックしとかないと」
『お気遣いどうも』
Aは既に、チョコレートを鍋で溶かしている最中だった。
『ジョージは？一緒に来てって言っておいたのに……』
「……実は、伝えてなくてさ」
『どうして？』
「喧嘩した」
『えぇ？』
Aが目を剥いた。いつも仲良しで、喧嘩をしたことなさそうなフレッドとジョージが喧嘩をするだなんて信じられなかったのだ。
『えっと……ワケを聞いても？』
「それは…ちょっと言えない。悪い」
『そう……じゃあどうすればいいのかしら。私はグリフィンドール寮に入れないし…』
「それなら大丈夫。俺がジョージを呼ぶから」
『え？いいの？喧嘩中なんじゃ……』
「良いって。確かに喧嘩中だけど、呼ぶくらいできる」
『ならお願いするけど…』
Aは心配そうな目でこちらを見てきた。フレッドは安心させるようにニコリと微笑む。
「それより、さっきから焦げ臭いんだけど、大丈夫？」
『え？あ、しまった……！』
フレッドが指摘すると、Aは慌てて火を弱めた。
それから他愛無い会話をしつつ、Aはチョコを作成していった。出来上がる頃に、ジョージは座っていた椅子から腰を上げて出来上がったチョコたちを見下ろした。
「…ジョージのは？」
『ジョージの分はそれ。フレッド、食べようだなんて考えちゃダメよ。貴方の分もちゃんとあるんだから』
「俺、そんな食い意地張ってるように見える？」
『朝にわざわざここに来るのがその証拠ね』
Aは珍しく悪戯っぽい笑みを浮かべた。初めて見るAの表情にドキッとしてしまったが、フレッドは慌てて頭を左右に振って思考を止めた。
Aがこっちを見ていない今がチャンス。
フレッドはそーっとポケットから惚れ薬を取り出し、そのチョコにかけようとした。
その時———。
「フレッドッ！！！」
ガシッと腕を横から力強く掴まれた。フレッドは恐る恐る手を掴んでいる人物へ目を向けた。
そこにいたのは、ジョージだった。
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ひな(プロフ) - まじ愛してますこの2人続き待ってます🥲 (2月5日 16時) (
レス) @page17 id: ace5d13a98 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 好き好き好きです (9月10日 10時) (レス) @page16 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 灰さん» ありがとうございます^ ^この後の双子がどんな反応をするのか…！！ (9月3日 19時) (レス) id: f78adbc1d3 (このIDを非表示/違反報告)
灰(プロフ) - 更新ありがとうございます。ライバルの登場で双子がどうするのかワクワクドキドキ、楽しみです^ ^ (8月24日 8時) (レス) id: aeb9b27ec4 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - Aliceさん» ありがとうございます^ ^双子に愛される夢主羨ましすぎますね……！ (2023年3月10日 0時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2023年3月6日 17時
