第七幕 紅玉が嫁に出されるらしいです ページ8
バルバッドの貴族を襲撃中の賊を見かけた。
遠距離狙撃用術式で、金髪と親しげななんかぐるぐるしてる髪型の奴が指揮をしているようだから撃った。
金髪の少年はバルバッドの王子殿らしいから撃つに撃てないのでもどかしくて仕方がない。
まあ、きっと革命が起こるだろうから、何かあった時に鎮圧できるように葉月中佐の大隊を呼び出した。最近彼の大隊を増強大隊にし、36人構成となっている為、彼らだけでバルバッドの制圧くらいなら容易にできる。
36人の人間だけで一国を制圧できると考えると本当にチートもいいところだ。
当たり前のように使っているが、無線機も現在の技術では作れる確率は隕石が落ちる確率並みに低いものだ。我らは安定して生産できるがな。
「第1航空魔道大隊長に通達す、繰り返す第1航空魔道大隊長に通達す。現刻をもってバルバッドに行軍せよ。着いたのち、地上から視覚できない高度で待機せよ」
ああ、むこうで紅玉が暴れてる。しかも青い巨人相手に。ジュダルらしき人影もある。めんどい。
「……我が身を大いなる魔神と化せ、ヴィネア!!」
「やめてくれ、お嬢さん!」
……全身魔装をしようとした紅玉をシンドバッドが掴み、魔装を抑えた。紅玉は家の皇女なのだからそう簡単に触れるのは了承しかねる。
仕方ない。私が降り立つしかないか。せっかくだし私も全身魔装をしてみようか。なぜか、東方の神を祀る者たちの正装だが、確か巫女服といったか? 武器が錫杖なのは変な感じがするが。
「やあやあ紅玉、何故皇女ともあろうものがこんな所で戦闘行動をとってるのかな?」
さりげなく紅玉を支えるようにシンドバッドから引き剥がす。
「シンドリアの国主殿と見受けた。いくら一国の国主殿とはいえ、嫁入り直前の女性にお触りは如何なものかと思わないか?」
「Aちゃん⁉ 何故此処に?」
話しかけんなよ? とでも言うかのように、シンドバッドの視界から紅玉を隠すようにした。
「んー、紅炎兄様が様子を見てこいって」
「話の途中失礼だが、先程の女性は煌帝国の姫君とお見受けしたが、貴女は?」
シンドバッドめ、余計なことを聞きやがって。第一私はさっき紅炎『兄様』といったのだがな。
「ああ、まずは紅玉を返してからでも構わないかな?」
「失礼、お互い立場のある身分、こんな所で争うべきではなかった」
マゴイの塊が飛んできた。
「杖を収めてくれないか、青い少年。君が紅玉に手を上げたら私は君を殺さなければならなくなる」
第八幕 青いマギ→←第六幕 いつの間にやら兄様方が金属器使いになっていますね
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かしわてぃ。(プロフ) - あっそうですか。では読みませんしお気に入り登録もしません。あと、このコメントには返事は結構です。 (2017年4月9日 22時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)
諏訪(プロフ) - かしわてぃ。さん» アドバイスなら申し訳ありませんが今回は見送らせて下さい。変な所で切るのは私が気にくわないので。読みにくいなら読まなくて結構ですから、それは譲れません。 (2017年4月9日 22時) (レス) id: 212d41517c (このIDを非表示/違反報告)
かしわてぃ。(プロフ) - 次のページに書けばいいと思います。その時に文字数の関係上変な所で切って申し訳ありませんと書いたらどうでしょうか?悪魔でもこれはアドバイスです。 (2017年4月9日 15時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)
諏訪(プロフ) - かしわてぃ。さん» 文字数の関係上難しいです。 (2017年4月9日 11時) (レス) id: 212d41517c (このIDを非表示/違反報告)
かしわてぃ。(プロフ) - もうちょっと隙間開けて打ち込んでください。何か見づらいので…終わった後にすいません。 (2017年4月9日 9時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽白 | 作成日時:2016年12月27日 22時