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幕外 優雅のとある惨劇 ページ19

順位がついた記念番外編。優雅の設定に関する補完資料の様なもの。時間軸は将軍になって直ぐです。

※キチ女が出てきて逆に優雅に洗脳されます。

優雅は、年若い姫様に使える従者だった。

いたって普通の仕事、姫様のお世話をして時を流す日々。

そんな彼の元には、毎日仕事を終えて部屋に戻ってくると手紙が届いていた。

要約すると『そんなお子様に仕えるくらいならば私の元で働いて』というものだった。

至極当然のように彼はその手紙を千切り、ソレが置いてあった所に散らして置いた。

またコレが来るならば千切り散らされたのを見ればいい。

そうして、今日は姫様はご趣味の関係で忙しいから帰れと私を追い返したので、私は早々に自室へ戻ると貴族だろうか、似合わない華美な服装のケバい女が呆然と立ち尽くしていた。

「すみません、なにか御用でしょうか」

仕方なしに声をかけると、凄い形相で私に振り返ったかと思うと即座に甘い猫を被ってニコニコした。

「貴方が優雅ちゃん? とってもいい子が皇居にいると聞いてね、是非あたしの屋敷で働いて欲しいとおもってたの」

発言もアホ丸出しだった。

「ね! あんな童女よりもあたしみたいな美人の主人のほうが貴方もいいでしょ!」

なにを言っているのだ、この豚は。私が命を捧げるのは姫様ただお一人。姫様が国に逆らえと言えば私も共に逆らうくらいに、心酔している。

「私には、既に主人がおります。申し訳あり……」

「なにを夜中に廊下で騒いでいるのだ。優雅、私は非常識な従者はいらん。解雇されたくないなら弁明しろ」

沢山の資料と思わしき紙束を抱えた姫様が来た。取り敢えず紙束を受け取り、事情を説明した。

姫様に捨てられたくない、姫様に要らないなんていわれたのは、アノ女のせいだ。その一心でアノ女に全ての責任を擦りつけるように話した。

「コレがすべて悪いで、いいんだな?」

姫様は女を指して嫌悪を露わに言葉を紡ぐ。

「はい」

後ろめたい感情は表に出てないだろうか? 誤魔化せているだろうか。私だって騒いでいたのは変わらないだけにとても怖い。

「この方についてはお兄様の判断のもと処罰を決めさせる。第一、この方には入城記録がない、不法侵入者だ」

姫様が皇子殿下にとりついだ結果、地下牢謹慎処分二ヶ月となった。更生指導者は私だ。

(あと一話続きます)

幕外 つづき→←第十七幕 全力で極めて紳士的に嫌がらせ



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かしわてぃ。(プロフ) - あっそうですか。では読みませんしお気に入り登録もしません。あと、このコメントには返事は結構です。 (2017年4月9日 22時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)
諏訪(プロフ) - かしわてぃ。さん» アドバイスなら申し訳ありませんが今回は見送らせて下さい。変な所で切るのは私が気にくわないので。読みにくいなら読まなくて結構ですから、それは譲れません。 (2017年4月9日 22時) (レス) id: 212d41517c (このIDを非表示/違反報告)
かしわてぃ。(プロフ) - 次のページに書けばいいと思います。その時に文字数の関係上変な所で切って申し訳ありませんと書いたらどうでしょうか?悪魔でもこれはアドバイスです。 (2017年4月9日 15時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)
諏訪(プロフ) - かしわてぃ。さん» 文字数の関係上難しいです。 (2017年4月9日 11時) (レス) id: 212d41517c (このIDを非表示/違反報告)
かしわてぃ。(プロフ) - もうちょっと隙間開けて打ち込んでください。何か見づらいので…終わった後にすいません。 (2017年4月9日 9時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羽白 | 作成日時:2016年12月27日 22時

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