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莉央side
はあ…翔太くんに悪いことしちゃったな。折角俺に友達を紹介してくれたのに。
もう、今更なんか言ってもあの人達とは仲良くなれそうもないな…いきなり変な発言して逃走したんだよ?
あ、方向音痴なの忘れてた。いつのまにか迷子だ。
うわぁ。泣きそ.....だめ。俺は泣かない。それでいて、少しでも強くなれるんだ。ん、でも.....
莉 「うわあぁぁぁん!」
泣いちゃった。
しかも誰か人が来た.....小さい、女の人...
がんばって涙をこらえる。
でも、その人は俺に近づいて、手を伸ばして俺の頭に手をのせる。
? 「泣きたいときは、泣けばええんよ。誰も規制なんかせーへんから。」
その言葉があったかくて、知らない人の前で思いっきり泣いてしまった。
そのうち涙が収まってきたので、その人の顔をよく見てみる。
莉 「あ、ありがとうございます。」
? 「いーや!困ってたら助けんのが普通やろ!そういえば、君、名前は?」
この人なら信用できそうだな。
莉 「赤井莉央です。」
? 「え、嘘!わし、君のこと探してたんやで!すごい偶然やな!みんな、莉央くんのこと必死に探してるんよ!ちなみに、わしは白石なつめ!よろしくな!」
莉 「ほんと...?」
な 「うん!君、歌が上手いんやって?翔太がいってたで!」
莉 「上手いかどうかはわからないけど…好きです。歌い手が好きで。翔太くんに約束したんです。俺は、将来歌い手になるって。」
な 「そっかあ……あのさ。」
莉 「どうしましたか?」
.
な 「わしが、歌い手の96猫やって言ったら、信じる?」
この、方が、96猫さん?
あり得ない。でも、信じたい。俺に手をさしのべてくれた人だから。
莉 「信、じます。」
そうすると、なつめさんはニコッと笑った。
な 「そっか、ありがとな!他の人に言わんといてくれる?君が歌い手になる日、楽しみにしてるな!じゃあ、みんなのとこに行こっか!」
莉 「は、はい。」
なつめさん、面白い人だな。
くるくる表情が変わって。回りを元気にする魔法が使えるみたい。
そんな方が、96猫さんなんだ。
俺の、憧れの!
だから、好きになったのかも。歌い手になりたいと言う俺の願いがより一層、強まった。
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ウサッキー(プロフ) - 小4で、身長が135cm!?私は中1で、132cmなのに…負けた… (2019年7月22日 20時) (レス) id: 13b658b6da (このIDを非表示/違反報告)
もかゆう - 凄く面白いです!訳あってお気に入りは出来ませんが、星とコメントをさせて頂きます! (2019年1月24日 19時) (レス) id: 8705017671 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - 誕生日私の後日 Σ(゚Д゚)スゲェ!! (2018年10月21日 12時) (レス) id: cfbf4a440e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぴらず | 作成日時:2018年5月13日 20時