暁のヨナ_緋の光_

ちぎれた絆 ページ16

くそっ…姫さん…何処だ…




ザァっ…


風が教えてくれる
あっちか



ハ「真実を言え…！」
ス「偽りじゃない」

ハ「国王を弑逆しただと…⁉お前が…あの優しい王を⁉」



ハクとスウォン…


ザッ

『遅くなったハク。加勢する。』






兵「スウォン様ここは私が」


ス「下がっていなさい。近づけば首が飛びますよ…目の前にいるのはこの緋龍城の要、五将軍の一人ソン・ハク…そしてソン・A」


「ソン…！？あいつが高華の"雷獣"…じゃぁあの女は高華の風使い"神風"だと…⁉」




『そんな〜神風だなんて大げさな〜』

ハ「…」


ハク完全に切れちゃってるね…
まずいなこれは



ハ「スウォン…武器を厭うか弱き王に刃を向けたのか？てめぇの誇りがそれを許したのか⁉」

ス「ーーー弱い王など…この国には必要ない」





ズバっー…

ハクの大太刀がスウォンの肩を切り裂く



「待て！！」


ザッ

「そこまでだ」

ちっ囲まれた…



『スウォン…私が見ていたあなたは幻だったの…？』

ス「貴女たちの知ってるスウォンは最初からいなかった…道を阻む者があれば切り捨てます。A…あなたも私と共に来ないならば…殺すまでです」



『そう…』

いつから私たちを繋ぐ糸はこんなにもからまってしまったのだろう…






再び風が吹き荒れる

「何だこれは！？」

その一瞬の隙
ザッ




「しまった！逃すな！」


ヨナ姫を抱えるハクと共にその場から逃げ出した

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