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▽過去編2 青春? ページ44

天竺の集会終わり、2人は獅音に呼び止められた。



「おい灰谷ぃ、
 今日飯行こうって言ってんだけど」
「俺はパス」
「俺は後で行くわ」



竜胆が合流すると、思っていたよりも大人数が集まっていた。
やたらと挨拶をしてくる下っ端たちや、
色目を使ってくる女たちをかわしながら、
イザナの隣に座る。



「蘭は?」
「兄貴は先約が」
「女?」



竜胆が黙っていると、イザナは察したようだった。



「へぇ…アイツ、
 意外に女遊びしてねぇのが不思議だったけど、
 本命がいんの」
と、酒を飲みながら言う。



「どんな女?」
「いくらイザナでも、俺の口からは言えねぇよ」
「へぇ…色男は大変だなぁ」



しかし2人の会話を、陰で聞いている女がいた。
そしてイザナは、その女に気づいていた。



――――――――――――――――――



その頃、ユリと蘭は、
六本木のホテル内のレストランにいた。



2人の記念日を祝いながら、
ゆったりとした時間が流れる。



「蘭ちゃん、今日はありがとう」
「あとコレ…やる」



小さな箱の中には、到底高校生が買えないブランドの、
プラチナの指輪が入っていた。



「これって…」
「いやプロポーズとかじゃねぇけど」
さっさとはめろよと、照れ隠しをする蘭。



左手の薬指にピッタリとはまった指輪を見て、
ユリは夢心地だった。



「今夜、ここの上取ってあっから」
寝かせてやれねぇと思うけど…と蘭は言った。

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作者名:あたそ | 作成日時:2023年3月20日 23時

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