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「すごかった……」
紗理那「大健闘だよね。失礼かもしれないけど、ここまでアメリカに食らいつくと思わなかったや……」
紗理那さん、私もちょっと同じこと思ってました。
龍神NIPPONのみなさん、ごめんなさい。あなた方はとっても強いチームです。
真佑「なんか、自分はまだまだだって思い知らされた感じがするなぁ」
琴奈「もっと頑張らないとって思わされるね」
試合のあと、監督と石川選手のインタビューを終えて選手は会場に挨拶をして退場するところ。
サブのメンバー中心の試合でも、じゅうぶん強豪国と戦える力を持ってる男子日本代表チーム。
その表情は充実していて、達成感にあふれているように見える。
二千華「Aは彼氏の登場で一気にハイになってたよね(笑)」
紗理那「あれね(笑)観客の大歓声に混じって、『ああっ!藍くんっ!』って。一瞬で乙女モードになってた(笑)」
「え、そんなことないですよ」
由紀子「あるある。大好きな彼氏を見つめる彼女の顔してたよ」
由紀子さんの言葉に、そこにいたみんながうんうんと頷く。
「えぇ〜。でも、自分に置き換えて考えてみてくださいよ。大好きな人が出てきたらそうなりません?紗理那さんだって」
紗理那「うち、今日は出番無かったから。まああったとしても、外すなよ〜決めろよ〜って念送ってるかな」
「きびし……。じゃあ真佑さんは?石川選手もリリーフで登場したじゃないですか」
真佑「あれは彼氏じゃなくて兄だもん」
「でもめちゃくちゃ仲良しなんですよね?」
真佑「仲はいいけど、兄相手に乙女になる要素ってある?それってもはやブラコンじゃない?」
私はそこまでじゃないし。と真佑さんにピシャリと言われて何も言えない。
二千華「はい、Aの負け〜。素直に恋する乙女になってたことを認めようね?」
「しょうがないじゃないですか〜。藍くんがかっこいいのがいけないんですよ」
もう開き直って本音を言ったら、当然のごとくみんなから「のろけかい」とツッコまれた。
紗理那「あ、噂をすれば。みんなこっち見てるよ」
「おつかれさま〜」とみんなで手を振ると、ありがとう、と返す人や丁寧にお辞儀で返してくれる人、ガッツポーズで男らしくリアクションしてくれる人と様々だった。
藍くんも関田さんに言われて気づいて、パチリと私と目が合うと「あとでな」と口パクで言って手を振ってくれた。
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めー(プロフ) - たかみさん» 女子悔しかったですねー(>_<)少しの間、何も考えられませんでした·····。楽しみにしてくださってありがとうございます!藍くんとの絡み、もう少し増やしたいと思ってます(*^^*) (10月11日 12時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
たかみ(プロフ) - 女子悔しかったなとか色々思い出しちゃいました。。これからの藍くんとの絡み期待してます。更新楽しみにしてます! (10月11日 8時) (レス) @page13 id: 1bef4440db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めー | 作成日時:2023年10月10日 0時