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4 パッキョン ページ4

イライライラ。ほんとにもう、腹がたつ。

何度も時間を確認する。スマホをみても返ってこないメール。もちろん着信だってない。
キョンは昔っからそうだ。時間にルーズ。
ムカムカしてスマホをソファーに投げる。

「A」

冷静な一声。
私とキョンは幼馴染。もちろんジホも。
二人がアイドルとしてデビューしてからも、こうして時間があれば集まったりしている。

キョンは時間にルーズ。だけど何事にも柔らかく対応できる。だから人気者。人が絶えない。
私は正反対な性格で。
四角四面。真面目。曲がった事が大嫌い。
ストレートに伝えてしまうから、嫌われる。
だから、いつも笑顔で楽しそうなキョンが羨ましい。とても眩しい。
正反対な私たちだからよく衝突する。それを上手く宥めてくれるのがジホ。
二人は私から離れていかない数少ない友達。

"明日は休みだから会おうAの家で"

キョンから連絡が来たのは昨日。
だけど時間になっても着たのはジホだけ。
いつもの事、ってジホが言うから待ってたけど。
もうかれこれ3時間はたってる。


「もう今日は遅すぎない?!キョンは!」

ジホはスマホをいじってる。

「ジホ!ねー、ジホ!」

『ん?あぁー、まぁその内来るだろ』

『ちゃんとくるから待ってろよA』

全然落ち着けない。
ソファーからスマホを拾って、アプリを起動。

「ほんっとにー、キョンは」

ぶつぶつ文句が止まらない。

『お前さー』

ジホがスマホの画面に目を落としたまま言う。

『キョンのこと好きだろ?』

「はあ?!」

びっくりしすぎて顔をあげる。何を言い出すのかと思ったら。突拍子もない。

『好きだろ?』

「なんで?なんでそうなんの?私がキョンのことを好き?!まさか!」

早口でまくし立てる。

『自覚ないならいいけどさ。キョンのことめっちゃ気にしてるし』

「それはキョンが約束守らないからじゃん」

『いつも見てるくせに?』

「いつも見てるってなに?私が?キョンを?」

『お前ずっと見てるよ。キョンが何した〜キョンがあれした〜ってずっと言ってる』

私は驚いてフリーズ。

「好きか嫌いかだったらもちろん好きだけど、そんな風に思ったことない」
「あ、ジホも好きだよ。友達だもん」

ハハハって大口あけてジホが笑う。

『やっぱあいつは苦労するわ』

「は?なに、どういうこと?」

ピンポーン

『ほら来たじゃん』

「キョン?なんでインターホンなんて鳴らすの?いつも鳴らさないのに。宅急便じゃない?」

5 パッキョン→←3 ジコ



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らん(プロフ) - すーんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。中々思うように出来ませんがまた見てください。ありがとうございます (2016年8月20日 1時) (レス) id: be474ec87e (このIDを非表示/違反報告)
すーん(プロフ) - ハマりました!更新まってます! (2016年8月20日 0時) (レス) id: dc57f5d664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らん | 作成日時:2016年8月17日 0時

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