思った以上にキツかったです、乱歩さん。 ページ5
列車が来たのを見て深呼吸をする。列車で隠れて乱歩さんが見えなくなって乗ったか分からないから先に行くっていうのは無理。なので列車が出発してからホームを見て乱歩さんが居なくなっていたら走りだす訳だ。
双眼鏡でホームをじっと見つめ、列車が動き出すのを見て体が少し強張る。じっとホームを見つめたまま、列車が去るのを待ち、去った後ホームを見て、乱歩さんが居るか確認する。
─…居ない!
そう確認してすぐに列車が発進した方向へと走り出す。肉眼で列車が確認できるように見晴らしのいい場所(屋上や屋根の上等)を伝いながら。
キツいだろうとは思ってたけど、思っていた以上にキツい!!ただでさえ速さで負けてるのにまずスタートから出遅れてるし、あっちは真っ直ぐに対し私は跳んだり降りたりで足酷使だし、行き先によってはあれだろ?曲がるんだろ!?あれ!
うおぉぉ!!と走って跳んで降りて走って、列車が駅に着き停車している間に開けられた距離を詰めてなんとか追い付く。そして乱歩さんが降りたかを確認するために双眼鏡で駅のホームを見る。屋根があるだけの見晴らしがいい所で助かった。
乱歩さんが降りたのか確認していると列車がゆっくりと動き出す。
「えっ?待ってもう?待って、まだ、せめてもう少し休憩が欲し…」
ゼーハーと肩で息をしながら急いでホームを確認し、乱歩さんが降りていないと確認してから急いで水を飲み一度大きく深呼吸をしてからまた強く地面を蹴って走り出す。
「ハーーッ、ハーーッ、らん、らんぼさんは……!?」
先程より大きく肩で息をしながら双眼鏡を覗きこんでホームを確認する。
居ろ!居ろ!居ろ!居ろ!降りてろ!降りててください!!
と心のなかで懇願しながら確認する。列車はまたゆっくりと動き出す。
居、居、居……居………ない!!!
「まだ……!?」
軽く絶望しながらまたゴクゴクゴクと水を飲み、数回深呼吸をして走り出す。
「らんっ、っはっ、ぽさっ、はっ…!?」
酸欠で目の前がチカチカしながらもホームを見る。と、乱歩さんが降りたのが見えた。あの二人の格好に似た人なんて居ないだろうから間違いないだろう。
「やっ……た…ハーッ、ハーッ、い、いけ……いけた…みじゅ……」
ふらっと倒れそうになるのを膝に手をついて抑える。くらくらしながらもペットボトルの蓋を開けて水を飲む。
駅の出口は向こう側のはず…向こう側行かないと……しんどい…いやしかし乱歩さん…
うざったいよ、ダザイ。→←これ以上は流石に無理です、乱歩さん。
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琥珀恋歌(プロフ) - ちょっと変わってて、でも乱歩さんのこと大好きな夢主が好きです!!現在は更新停止中ですが、気が向いたら再開してくださると嬉しいです。待ってます!! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 7cd883aad7 (このIDを非表示/違反報告)
名のない名無し - めっちゃ好きです。無理せず更新してください!いつでも待ってます! (2020年4月9日 6時) (レス) id: c21fdc3e3b (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - これめっちゃ好きだったのに更新停止か…(´・ω・`) (2020年3月21日 11時) (レス) id: 142eefe5d6 (このIDを非表示/違反報告)
イッちゃんことイツキ - めっっっちゃラブ!これ好き!めちゃくちゃ期待!待ってます!めっっっさ待っとります!はよはよ続きィ!よこさんかァいィ! (2019年10月10日 21時) (レス) id: aac1a3fa66 (このIDを非表示/違反報告)
罪と罰 - ↓間違えました!!!!更新です!!!! (2019年9月8日 13時) (レス) id: 3a7b075e71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メディア♪ | 作成日時:2018年11月9日 2時