【文スト】乱歩さんの殺人ストーカー２【江戸川乱歩】

大ピンチに大事故からの、私生活のピンチ。 ページ15

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リュックを抱えたまま、ひたすら走って探偵社から遠ざかる。体が熱い。特に顔が熱い。思いきり走って風を受けているはずなのに、冷める気配がない。というか本当に風を受けているのか。熱が一向に冷めないから受けてない気がしてきた。走ってるのにな。


いや、しかし、いけた、四階意外といけた。折角治った全身が少々痛むがあそこに長居するよりはマシだ。乱歩さんの事だから、バレてたかもしれない。いやというかもうバレてる気がする。どうしよう、追っかけ禁止されたら。私生きてられない。


そう不安に思いながらも足は止めずに全速力で探偵社から離れていく。


……いやしっかし!!髪が気持ち悪い!!!!ふさふさのさらさらすぎて気持ち悪い!!(説明しよう！Aはお金がないしあっても食料に回すので風呂に入ることが滅多に無いのだ。水浴びはする。)何だ!?ヨサノの異能は体を洗浄する機能も付いてたのか!?くそ、走る度にふさふさするから気になる…！




「はぁ………一先ず、これくらい離れれば大丈夫…？」


がむしゃらに走って探偵社から逃げてきて、正直ここがどこなのかわからん。一旦止まって後ろを振り返ってみるが探偵社員が追ってきている様子も見えないし、探偵社も見えない。


「……どうしよう。」


乱歩さんに遭遇してしまったことで、私がストーカーしてることはバレてしまっただろうし……あ"っ！というかカメラも双眼鏡も壊れてるんだった…乱歩さんと遭遇した衝撃で忘れてた……そして、買う金も無い…。


「…………どうしよう…」


ど、ど、どうしよう。これは…駄目だ、急いで金をゲットして買わねば…!!しかし昨日の今日で掃除対象の情報は無いし、いや、ネタはあるけどほんの少ししか無いし、昨日の場所はきっと警察が居るだろうからお金を取りに行くのは無理なはず……というかガッツリ鉢合わせてしまったのだから、警察にも警戒しないと…


……。手段としては盗むぐらいしかなくない…？まぁ、お金はちょいとおいたしてる子から貰うとして…カメラか双眼鏡…も盗みでゲットするのが理想…あんま迂闊に建物の中に入ったら駄目だと思うから…警察に警戒しつつ、大騒ぎにはならない程度に双眼鏡かカメラを盗むかぁ…この前の誘拐事件の時は微妙だったけど、ここの警察は案外優秀だからなぁ…中々厳しいかも


探偵社に関しては分からないな…どう来るか…とりあえず、探偵社員が来たら、話聞くだけ聞くか。

木に刺さるカードって、切れ味よさそう。→←昼時の、大事故。

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