【文スト】乱歩さんの殺人ストーカー２【江戸川乱歩】

昼時の、大事故。 ページ14

…そういえば、乱歩さんが居ない。…そっか、乱歩さんお出かけに行ってたんだっけ。まだ帰ってきてないのか。意外と長い？くそ、もったいない……そういやダザイも居ないな。…まぁアイツはまた自 殺未遂でもしてんだろう。


谷「あ、国木田さん、与謝野先生。今轢かれた時に破損してしまったカメラと双眼鏡を新しく買ッてあげようと思うンですけど、どうでしょう。」


国「む？あぁ、そうだな、それぐらいはいいだろう。」


与「それじゃあ、その子の体も何ともなさそうだし、早速買いに行くかい？」


タニザキくん達が話しているのをよそに私はずっと持っていたアルバムをリュックの中に入れる。そこでハッとした。あれ、今乱歩さん居ないけど、そのうち乱歩さん帰ってくるよね？ていうか私ここに長居したら駄目だね？？空気汚れちゃうね？？アカン、はよここから出ねば


いそいそとリュックを閉じてささっと背負ってしまう。


「えぇと…それじゃ、私は外に行っているので…？」←話はよく聞いていなかった


そそくさと探偵社から出ようと出入り口の扉に近づいてから振り返って一言声をかけて様子を見てみる



《ガチャ》


乱「ただいま〜 あ？」


太「おや、随分とお客さんが多いね。」


「………え」


──すると、出掛けていた乱歩さん(とダザイ)が帰ってきた



───え、あ、睫毛長い、私と身長差そんなに無い…いや、目線が近いからそう感じるだけ？肌綺麗 髪綺麗 いやもう全部綺麗 え？あ？え、乱歩さんが、近い。


「………あ」


そこで、数秒か、数十秒か乱歩さんと顔を合わせてからふっと理解が追い付き、ぐわんっとリュックを前に持ってきて盾のようにしてズザザザザッと後ずさる


「えぁあ"っ!?ぇと、おおお、おか、じゃなくて、えと、あのっ、あ、あう、あ、そのっ、お、おお、お世話になりましたそっそそ、それじゃー!!」


バタバタしながら乱歩さんの机には触らないようにして、換気でもしていたのか開いていた窓に足をかけて思いきり飛ぶ


国「ハアァ!?っ、おいっ！」



国木田が急いで窓に駆け寄り窓の外を見るとリュックを抱えて落ちていくAが地面についたら衝撃を和らげるようにゴロゴロと転がっていき、そのまま姿が見えなくなった。


国「…な……なんなんだアイツは…」


乱「……。」


警「…すみません、今、宜しいでしょうか？」


全「！」


与「…一先ず、先に仕事を片付けちまおうか？」

大ピンチに大事故からの、私生活のピンチ。→←タニザキくんって、なんなんだろう。

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