【文スト】乱歩さんの殺人ストーカー２【江戸川乱歩】

タニザキくんって、なんなんだろう。 ページ13

驚いてアルバムを盾のようしている虎くんから力一杯アルバムを奪い取ってからアルバムを抱き締めてキキッと止まって聞く


「み……見た……？」


虎くん「へぁ…？な、中ですか…？いえ、まだ……」


「…そ、そっか……」


ホッと肩の力を抜いて息をつく。よ、良かった、とりあえずこれが見られていないのなら大丈夫なはず……リュックの中はカメラとこのアルバムと双眼鏡とお金と食べ物と…あとえっと、ナイフ…はポケットに入ったままだ。あと……あ。乱歩さんの行動記した手帳


すぐさままたぐあっとリュックに近づいてガバッと中身を見る。虎くんが小さく悲鳴を上げてビクッとしたのなんて知らない


手帳手帳手帳手帳……!!!


「てちょっ…あったぁ……。」


アルバムを片手に持ったまま手帳も持ち上げて安堵する。


あぶねぇ〜……私が乱歩さんのストーカーしてるってことはバレてないっぽい…


安堵したら手帳をリュックに戻して、改めてリュックの中を見て気付いた。


「あ"ぁ"っ!!!かっ、カメラが…!!今度は二つとも…!!そ、双眼鏡まで…!!」


そう、カメラと双眼鏡、乱歩さん観察グッズの二つ(いやカメラは二つあるから三つ？)が見事破損してしまっていた。この二つなかったら手帳もアルバムも意味をなさないよ…！！


ガクッと膝から崩れ落ちて床に手をついて項垂れる


「つい…最近買ったばかりなのに…」


涙出そう。買うお金ももうないし…絶望じゃん。くそ、盗むしかねぇ


谷「あ、あのぅ……それぐらいなら、うちが買いましょうか…？」


「……へぁ」


谷「えぇっと、そのカメラと双眼鏡、貴女が子供を助けて轢かれたから壊れたンでしょう？それなら、それぐらいうちが買いますよ。」


「………。」


タニザキくん…ほんと、何…？えぇ……？何でお礼をすればいい…？


一般人から買って貰ったりするのはちょっと気が引けるけど、探偵社…会社とかから貰えるんならありがたく貰いたい。どうせお金はたくさんあるんでしょ？


「えっと、そ、それじゃあお言葉に甘《ガチャ》国「あぁ、居るな。全く、何をそんなに急いでいたんだ…」与「まぁ、リュックの中にあまり見られたくないものでもあったんじゃないかねぇ。」…。」


立ち上がってタニザキくんの言葉に甘えようとしたらクニキダが扉を開ける音で遮られた。クニキダお前はホントなんなんだ。とことん私の邪魔をするな。


クニキダとヨサノの後からあの親子も入って来た。

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