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デート編8 ページ10
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「お邪魔して良かったみたいだね」
「だから良いって言ってんだろ」
取り敢えずソファーに座って、光己さんから声を掛けられるのを待つ。かっちゃんと2人で並んで座っているのが、私は少し嬉しかった。
「何ニヤニヤしてんだ。キメェ」
「だってさ、こんなの何年振り？すっごく楽しみ。嬉しい」
照れ隠しの様に、私はテレビの電源を付けて、適当にバラエティを見る。私の顔はきっとにこにこしているだろう。
何度も言うけれど、私は数年振りにかっちゃん家に来たのだ。以前、かなり頻繁に家を行き来していたから、それが懐かしく感じるのも当た
り前。
「…キメェ」
かっちゃんはソファーの肘置きに肘をついて、ため息混じりにそう言った。
「んもう…分かってるから…ふふっ」
何度も言わなくていいよと、私は続けて言った。でも、笑いは止まらなかった。キッチンからはいい匂いがして来た。
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作者名：さっくぅ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/cjs146406/
作成日時：2018年8月26日 16時
