【あんスタ】いまさら プロデューサーと いわれても

7　◇.Trickstar 2 ページ8

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『次に衣更君』

赤紫の髪にバレッタをつけた衣更真緒君。


『周りに気を使いすぎかな、と思いました。自分の力を最大限に引き出せてない…いえ、引き出していないですね。もっと自分を出していいのではないでしょうか？
けれど、衣更君の視野が広いおかげでメンバー同士の衝突も無く、遊木君へのフォローも観客からは気づかれないほどに自然に行われていました。素晴らしい力だと思います』




『そして氷鷹君』

黒髪に青い瞳の氷鷹北斗君。


『氷鷹君は歌もダンスも言うことがありません。特に歌。本当に綺麗で聞き惚れてしまうほどでした。
けれど表情が固いように感じました。もう少し笑顔で。顔が整っている氷鷹君なら微笑むだけで全然違うと思います。』


『最後に明星君』

オレンジの髪に常に笑顔の明星スバル君。


『明星君も氷鷹君と同様、歌ダンス共に言うことはありません。表情も豊かでしたし。
けれど、もう少し周りに気をくばってみましょうか…？何度か衝突しそうになっていましたね。そのたびに衣更君がフォローしていました。』



ふぅ…と息をつく。


こんなに喋ったのは久しぶり。



4人の顔を見ると、みんな驚いたように目を見開いている。
明星君に至っては、開いた口が塞がらない、という状態だ。



『え、えっと……』



これは……


なんだこいつは。ずらずらと言葉を並べただけでアドバイスじゃねぇよ。


って思ってるんじゃ…！？


『あ、えっと……す、すみません！私偉そうに色々言ってしまって…
えぇええっと、、スポーツドリンク、用意してあるので飲んでください！
あと、片付けは私がしますので練習が終わったらそのままで構いません！


本当にすみませんでした……！！』




耐えきれなくなり、全力疾走で防音練習室から出る。









ホント、最悪だ。


身の程をわきまえないから、こうなるんだ。




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