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32 ◇.吸血鬼 ページ33

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『あ、あの、誰かいますか…?』



軽音部部室と書かれた部屋に、失礼します、と小声で言い入る。



軽音部の部室、初めて入った…。

ドラムやベース等が置いてある。どれも高そう。






「…こんな夜遅くに嬢ちゃんが此処に何のようかのう?」


『うわっ!!?』


いきなり声をかけられ驚きが隠せず、叫んでしまった。


どこにいるの…?


すると、部屋の奥の方にある棺桶らしきものから人が出てくる。


男にしては長い黒髪。


血のように赤い瞳。



「そんなに驚かんでも…取って食ったりはせんよ」


ふふっ、と笑う。


「それで、何の用じゃ?」


『あ、あの、物が落ちる音が聞こえたので…』


「あぁ、大丈夫じゃよ。コップを落としてしまってのう」


確かに足元にはガラスの破片らしき物が散らばっている。


『お怪我はありませんか?
片付けるの手伝いますね』


ガラスの破片を1つ1つ拾っていく。



「優しい嬢ちゃんじゃのう。


ふむ、やはり我輩には皆が避ける理由がわからん」


その言葉に私の動きは停止する。


「じゃが……」


赤い瞳の先輩は、そんな私の顔を除き混み







「嬢ちゃんは、我輩らと似たような雰囲気を持っているのう」


『我輩“ら”……?』


「あぁ、自己紹介がまだじゃったのう









3年の朔間零じゃ。」



あぁ、資料で見たことある。


確か…



『三奇人の』



「ほう、転校してきたばっかりなのに、奇人の存在を知っておったか」


すごいのう、と頭を撫でてくる。






朔間零…。









恐らく“あの時”と同一人物だろう…。



**

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すのーどろっぷ(プロフ) - 昆布様さん» ありがとうございます〜! (2017年9月17日 9時) (レス) id: 9445aaa6c2 (このIDを非表示/違反報告)
昆布様(プロフ) - 面白いね! (2017年9月17日 3時) (レス) id: 676fe5146b (このIDを非表示/違反報告)
すのーどろっぷ(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです;;;五奇人ですね、了解しました、続編の方で出させていただきます!いいですね、いじめっ子達全員地獄へgoさせましょう!←おにぎりの味…あははっ、どうなんでしょうねぇ(遠い目)←← (2017年9月8日 21時) (レス) id: 9445aaa6c2 (このIDを非表示/違反報告)
ナル - とても面白いです!五奇人出していただけると嬉しいです!特に夏目...いじめてたやつら全員地獄に落ちればいいのにと思いながら読んでました!あのおにぎり美味しいんですかねぇ... (2017年9月7日 23時) (レス) id: c392d9b03c (このIDを非表示/違反報告)
すのーどろっぷ(プロフ) - 白亜さん» ありがとうございます!!桃李君と忍君ですね、了解しました〜 (2017年9月1日 23時) (レス) id: 9445aaa6c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すのーどろっぷ x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月10日 23時

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