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21 ◇.おやすみ ページ22

**


目を覚ますと、ベッドに寝ていた。


勿論、自分の部屋ではなくて……
だけど、見覚えがある。そんな部屋。



起き上がり、カーテンを開けてみる。


「おっ、起きたか」


『佐賀美、先生……?』

佐賀美先生がいるということは、ここは保健室か…。


「お前、熱あるぞ。とりあえず寝とけ。親御さんには連絡したから」


熱……。

確かに体がいつもより重たく感じる。


すると、私の力は重力に負けたようで


ガクッ、と座り込んでしまった。


「うおっ、お前大丈夫か…!?」


佐賀美先生は私を起こして、ベッドまで運んでくれた。


『すみ、ません…
ありがとう…ございます』


言葉を発するのも苦しい。


「んー、こりゃ熱上がってるな」

佐賀美先生は自分の手を私の額に当てる。


手、大きいな…
冷たくて、気持ちいい。



「親御さんも迎えに行くのは難しいって言ってたしな…
今、出張で家開けてるんだってな?」


あ…確かそんなこと言ってた気がする。そういえば、今日からだったけ。


佐賀美先生の言葉にとりあえず、
こくん、と頷いとく。



「じゃあ、今日はここに泊まりだな。」



え…??泊まり????



『泊まって、いいんですか…?』


「あぁ。結構泊まるやつ多いぞ〜
特にライブ前とか。」


夢ノ咲学院、凄い………



「シャワー室あるから体調良くなったら入れ。飯は買ってきてやるから。
後、冷えピタ。ちょうど切らしてたんだよな〜」



『お金は、後から払いますね…』


「気にすんなって!
お前頑張ってるから、俺からのご褒美だよ」


ポンポン、と頭に手をのせる佐賀美先生。





「余計なことは気にしなくていいから寝ろ。









おやすみ」




その言葉は魔法のようで、






すぐ私は眠りについた。



**

22 ◇.お見舞い→←20 ◇.真っ暗



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すのーどろっぷ(プロフ) - 昆布様さん» ありがとうございます〜! (2017年9月17日 9時) (レス) id: 9445aaa6c2 (このIDを非表示/違反報告)
昆布様(プロフ) - 面白いね! (2017年9月17日 3時) (レス) id: 676fe5146b (このIDを非表示/違反報告)
すのーどろっぷ(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです;;;五奇人ですね、了解しました、続編の方で出させていただきます!いいですね、いじめっ子達全員地獄へgoさせましょう!←おにぎりの味…あははっ、どうなんでしょうねぇ(遠い目)←← (2017年9月8日 21時) (レス) id: 9445aaa6c2 (このIDを非表示/違反報告)
ナル - とても面白いです!五奇人出していただけると嬉しいです!特に夏目...いじめてたやつら全員地獄に落ちればいいのにと思いながら読んでました!あのおにぎり美味しいんですかねぇ... (2017年9月7日 23時) (レス) id: c392d9b03c (このIDを非表示/違反報告)
すのーどろっぷ(プロフ) - 白亜さん» ありがとうございます!!桃李君と忍君ですね、了解しました〜 (2017年9月1日 23時) (レス) id: 9445aaa6c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すのーどろっぷ x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月10日 23時

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