お兄ちゃんができました！？

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「えと、Aちゃん？」

『は、はひっ！！…え、えとあの…坂田さんのそっくりさんなんてことは…』

「坂田さんて？」

『あ、えと…浦島坂田船の……』

「わあっ！俺達のこと知ってくれてるんやね！嬉しい！！」

「坂田！だから抱きしめようとすんな！挨拶が先だろ」

「うらたんの言う通りやよ坂田、挨拶せんと」

「あっ！そっか！…えと、俺は坂田 明(さかた あきら)よろしくね！Aちゃん！」

『へっ！？…あ、あのあの！名前…』

「ん？ああ、別に家族なんやし普通やろ？なあ、“兄さん”？」

「坂田と兄弟になったつもりはないんだけど…俺は西城 志麻(にしじょう しま)。よろしく、A」

「俺はうらた。名前は知ってるかもしれないけど、こっちで呼んで」

「同じくセンラ。身内じゃないから、名前は内緒やね」

『あ、えと！百瀬 Aです……よ、よろしくお願いします？』

「Aちゃん！兄弟なんやし、敬語要らんで？」

『い、いやあの…出会ったばかりですし…その、まだ兄とか言われましても…よく』


そう言えば、耳が垂れ下がるように分かりやすく落ち込むさかたん…うう、そんな顔が見たい訳じゃないけど…
こっちも色々いっぱいいっぱいで正直、気を回してる余裕無いんだよ！
ホントに現実？実はこれって夢なんじゃ…？

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