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オ「まあでも、それも俺が送ってくっていたのにも関わらず、
変に気を使って断ったナルの自業自得だけどね」
『それは…、すみません、』
何も言い返せず、気まずくなってオリアスから顔をそらす
そう、あの時も送っていくと言ってくれていたのだ
それでも自分に割く時間よりゲームのほうがいいだろうと
彼に気を使って断った結果、見事に迷子になってしまったのだ
迷子になってさまよい歩いた結果、ある部屋にたどりついて
そろそろに
その部屋の
そう、その部屋こそ、マルバス先生の部屋だったのだ
『あの時ノックして確認さえしてればなぁ、、
迷子になったハプニングで頭がいっぱいいっぱいになってた』
「…ほんとにね。危機管理がなってないよ、ナルは」
オリアスはため息をつきながらそう言った
その後、なにか思いつめたような複雑そうな顔をして、
すぐに元の表情に戻した
その一瞬の表情がすごく気になって、
どうしたのか聞こうとした瞬間、
急に感じた背後の気配に驚き言葉を詰まらせた
ダ「危機管理がなってないその理由までは、教えてあげないんだね〜?」
『「っ!!!」』
『…び、びっくりした!ダリ先生!』
その気配の正体はダリ先生だった。
(いやなんだその登場の仕方…
無駄にびっくりするから普通に話しかけて!?)
とは思いつつも、教師統括の彼に気軽に文句を言えるわけでもなく
軽く会釈をして彼に挨拶をする
私がした固めのあいさつに返ってきたのは
「やぁ!」という彼らしい軽い言葉のみだった
ダ「ね?オリアス先生?」
オ「…なんですか?ダリ先生」
ダ「おぉ、こわぁ〜い、そんなに睨まなくても〜」
怖いという割ににやにやと笑っているダリ先生
と、それを睨んでいるオリアス
心なしか、ダリ先生に対して何も言うなという圧をかけているように見える
(オリアス、ダリ先生に弱みでも握られてるんかな?
ダリ先生って、そういうの好きそうだもんなあ…)
二人の無言の駆け引きのような現場を見て静かに苦笑いする
さっきまでオリアスを見ていたダリ先生の目がこちらを向く
なんだか、新しい獲物を見つけたかのような、
好奇心で満ち溢れた目をしているように見えた
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作者名:らむねるねるね | 作成日時:2023年1月25日 22時