【魔入間】アンラッキーを添えて【オリアス・オズワール】 (ページ8)

今日:4 hit、昨日:47 hit、合計:20,723 hit

興味は脅威ページ8

ダ「うーん…、ふたりはこれからデート？」

『っ！…違いますよ、帰るんです』

ダ「えなに？夫婦喧嘩でもしたの？」

『なっ…！オリアス"先生"とは、そんな関係じゃありません。

ダリ先生すぐにそういう系に持ってこうとするの悪い癖じゃないですか？』

平然を装いながらダリ先生をジト目で見つめる

オリアスと夫婦といわれて別に嫌なわけではない

むしろ好きな人だから意識してしまうのだ

しかしオリアスにこの気持ちはバレたくない

照れている様子は見せないように悪魔で冗談として話題を受け取る

ただ無駄に強調してしまった先生という言葉が

なぜか自分自身に突き刺さるように感じた

(自分で言っておいてなんだけど、

遠い存在だってことを嫌でも自覚させられるなぁ、)

出そうになるため息を抑えつつ、顔をいつもの笑顔に戻す

そんな私を見て、ダリ先生は考えたように顎に手を当てた

ダ「えー？残念だねぇ、オリアス先生？」

オ「…やめてください、」

オリアスはそういうと片手で服のフードを深くかぶった

フードで顔が見えなくなってしまったが、

なんとなくダリ先生のことまた睨んでるんだろうなぁと容易に推察できた

「ごめんごめん！ついね！」といつものようにその目を閉じたまま笑う

ダ「…じゃあ、また明日、学校でね！」

にこにこと手を振るダリ先生に一礼してその場を去る

相変わらずまったく心の読めない悪魔(ヒト)だ。

なんだか、ドッと疲れた感覚が急に押し寄せてくる

緊張がほぐれたからであろうか

オ「…今後、ダリ先生に変なこと言われても、

真に受けず適当に流してね」

『え？あぁ、うん。』

急にそう言われて、なぜだろうと疑問に思う

『…ダリ先生になんか弱みでも握られてるの？』

オ「…っ、いや？別に何もないけど。

ほら、着いたよ」

わかりやすく話題をそらされた

(…図星、なんだろうなあ)

いったい何の弱みを握られているのだろうか

気にはなる

が、本人が話を逸らすくらい聞いてほしくないことなら

聞かないほうがいいだろうとそれ以上は言及しないことに決めた

『送ってくれてありがと、オリアス。

じゃあ、また明日！』

オ「…、待って」

『え？』

出口から出て帰ろうとオリアスに別れを告げると、

腕をつかまれ引き止められる

急な出来事に心臓がドキッと音をたてた

オ「…オズワールでいいよ、」

『…え？』