【魔入間】アンラッキーを添えて【オリアス・オズワール】 (ページ4)

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「もう何年前かわからないけど、

父さんがなくなったの」

姉はそう言うと、静かにきれいな瞳を閉じる

父親の急死

それは、私を連れ戻す目標を遅れさせるには十分な原因となった

人間界に渡航できるのは一部の高位階(ハイランク)悪魔のみ

それに該当する父親が迎えに行く予定だったのに、と

それで私は人間界に取り残されたまま、時間が過ぎてしまったそうだ

「私が人間界に行けるようになるまで、それなりにかかっちゃったけど！」

行けたしオールオッケーだね！と

私より2歳ほど年上だという彼女が満面の笑みで言う

そんな彼女の笑顔につられて、なぜか私も笑顔になった

この時は分からなかったが、

魔界に慣れてきた今となっては分かる。

あの若さで人間界を渡れるほどの一部の悪魔になれるのは

相当レアでとんでもない実力者であるってことが。

そんな彼女だからか、ぶっ飛んでいる部分は多くて

運が悪くも彼女の妹な私はそれはもう振り回されることになる。

サタナキア一族の次期頭首として継いでほしいと

魔界にきてまだ間もないころの私に爆弾発言をしてきたり(※もちろん断った)

魔力を持っていても使ったことのなかった私に

急に崖から突き落として魔力を試したり羽を出させたり

次期頭首として位置する彼女の書類を渡されて

「よろしくぅ！」の一言で何も聞かされずに書類手続きを任されたり

ぶっ飛びすぎている彼女に振り回されながら、

魔界の環境に理不尽にも自然と順応していった

そんな彼女のおかげで運がいいのか悪いのか、

荒治療ではあったが魔力をうまく使えるようになったし

魔界にも慣れれたとは思う。

…本当に、荒治療ではあったけどね。

そんなはちゃめちゃな日々を過ごしていたある日、

そう、オトモダチ、といってあのサリバン様を紹介された日から、

私の人生は大きく変わり始めた。

サ「事務兼教師として、悪魔学校(バビルス)で働いてほしいんだよね」

そんなサリバン様の命を受けた私は

断ることもできず今のこの職業に就くことになったのだった

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オ「…また負けてるけど？なに、今日どうしたの？」

『…っえ？、あぁ』

目の前の画面に見えるのはまたもやYOULOSEの文字

今日は昔のことを思い出しすぎてゲームに集中できてない

珍しいけど、こんな日もあるかと思いゲームを切った