【魔入間】アンラッキーを添えて【オリアス・オズワール】 (ページ15)

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とは思ったものの、

入間君があの暴れた小雷草を持っていたのは事実

何があったか、どうしてこうなったか

まずなぜこんな人気のないところにいるのか

なぜあれほどまで危険な状態で、それを持ち続けていたのか

聞きたいことが山ほどあって頭がパンクしそうだけど、、

それでも、教師として確認する責務がある

まず第一に確認すること、それは

『鈴木入間君、で間違いないよね？ケガはない？』

イ「え？あ、はい！すみません！！」

ケガの有無。安否確認だ。

入間君ははいと元気よく返事をしたと思ったら、

すみませんすみませんとずっと頭を繰り返し下げ始めた

『…そんなに恐縮しないでも大丈夫だよ、私はナル。

悪魔学校(ここ)の教師だよ、はじめましてだね！』

イ「あっ、はいはじめまして！鈴木入間です！！」

『んははっ、、うん、わかってるよ？』

はっ！っと恥ずかしがる入間君

なにこの子、とっても癒しなんだけど

思わず笑みがこぼれながら、彼を見ていると、

さっきのがよほど恥ずかしかったのか顔の前で両手を慌てて振っていた

その全力で振っている右手の先に一瞬切り傷のようなものが見えて、

ガッと素早くその腕を掴む

入間君はとても驚いた顔をしながら、

すこし怯えたような顔で私を見ている

『入間君、ケガ無いって言ってなかったっけ？？』

イ「ひぃ！すみません！あの雷でケガしたところはないかって意味かと…！」

(ふぅん？つまり、このケガはあの草が暴れる前だと)

じっとその切れた指を見つめる

幸い、深く切れている様子はない

出血はしているものの使い魔を呼び出すときと同じくらいのもので

悪魔なら大したケガではないだろう

『これ以外のケガは？どこか痛かったり体の異常はある？』

イ「いえ！これ以外は本当に何もないです！」

『ほんと？、、ならいいんだけど。』

特に嘘をついている様子はないし、本当に大丈夫なようだ

掴んでいた入間君の腕をそっと離す

とりあえず一安心しながらも、ことの原因を探るために入間君に向き直った

『…入間君が持っていた植物、あれ小雷草だね？

普段はあんなに威力を持ってない植物なんだよね。

どうしてああなったのか、何か心当たりはある？』

イ「えっ！？、あっ、いえあの…！！！」

びくりと彼の肩が分かりやすく反応する。

これは、、、心当たりがあるってことだな