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出発 ページ38

明くる日、私は全ての荷物をまとめて、今村家を後にした。
二人との話し合いはちょっと難航したけど、それでも最後は折れてくれた。

やっぱり、あまり興味がないんだと思う。
私を引き取ったのだって、確か人に頼まれたかららしいし。

寂しい気もするけれど、今回は好都合だった。

『あ、伏黒くん』
「ああ、今村さん。結局入学することにしたのか」
『うん。これからよろしく』

学校に行くと、校門に伏黒くんが立っていた。
昨日、入学する気があるなら午前中に学校に来て、とだけ言われ、少し不安だったのだが、これで正解だったようだ。

「荷物、少ないんだな」
『ミニマリストなんでね』

他愛もない話をしながら、どこかへ向かう伏黒くんについていく。
昨日の怪我か伏黒くんには沢山包帯が巻かれていて、少し痛々しかった。

「あの呪霊達は?」
『何か、寝ぐらにしてたとこの整理があるらしくて。昼前には来るみたい』
「そうか」

昼まで宮城にいるかが疑問なとこだけど。
東京まで半日ぐらいかかるはずだし・・・

「ここに五条先生と虎杖がいるらしい」
『ここ・・・は、火葬場?』

話しているうちに到着したのは火葬場。
おおよそ来たこともない場所に少し気後れするが、既に若干遠い伏黒くんに気づいて慌てて歩き始める。

それにしてもなぜ火葬場なのだろうか。
虎杖くんの親族の葬式でもあったのかな?

「俺が虎杖と会ったのは病院だった・・・から、誰か家族が死んだタイミングだったのかもな」

そんな時期に呪霊と遭遇するなんて災難だな、と伏黒くんが呟く。
確かに、心が弱ってるときにあんな怪物を見るのは可哀想だ。

てか、また顔に出てた?
もしくは口?

「いたぞ」

落ち込む私を横目に伏黒くんが言う。
小高い丘の頂上のベンチに、虎杖くんと五条さんはいた。

早々と二人の元に向かった伏黒くんを追いかけ、少し小走りに二人に近づく。

「あっ、今村!あれ、もしかして今村も高専行くの?」
『虎杖くんも?』
「おう。あの指全部食うまでだけど」

屈託ない笑顔で迎えてくれる虎杖くん。

え、あの指全部食べるのか・・・
滅茶苦茶不味そう。
てか何本あるの?

「お、決意固まった?」
『はい。私は呪術高専に入ります』

辛くても頑張る。
何てったって、もう後には戻れないんだから。

「君の手下は?」
『いや、手下というわけでもないんですけど・・・あ、来ました』
「すみません、遅くなりました」
「うーっす」

死刑→←掌上



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ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - フラッペさん» コメントありがとうございます!嬉しい言葉をありがとうございます。只今執筆が遅れている状態ではありますが、続編の方も気長にお待ちいただければ幸いです。これからもこのシリーズをよろしくお願いします! (2022年2月7日 9時) (レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 初めて見ましたが余りの面白さに一気見をしてしまいました!!この後の、登場人物の動きがすごく気になります。作者さんのスピードで更新していただけると幸いです!これからも応援しています!!! (2022年2月6日 23時) (レス) @page50 id: 95d319f9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ネズミ?(プロフ) - ソーダ@炭酸檸檬さん» 分かりました。返信ありがとうございます。これからも頑張ってください! (2022年1月14日 18時) (レス) id: 7eb719262b (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございます!最後まで読んでいただきありがとうございました。下に書いた通り、話が出来上がり次第パスワードは外しますので、それまでお待ちいただけると幸いです。今後もこのシリーズをよろしくお願いします。 (2022年1月14日 8時) (レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - ネズミ?さん» コメントありがとうございます!この作品を閲覧いただきありがとうございます。続編はまだ執筆が進んでいないので、話が出来上がり次第パスワードを外します。それまでお待ち下さい、すみません。今後もこのシリーズをよろしくお願いします。 (2022年1月14日 8時) (レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソーダ@炭酸檸檬 | 作成日時:2021年2月10日 12時

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