気迫 ページ13
卒業式も無事終わり、高校まで少しのお休み期間に入った。
同時に、皆さんとの主従ライフも始まった。
グルッペンさんの「常に一人はつける」発言により、私の側にはいつも、最低一人は付き従うことになった。
担当メンバーは完全日替わり制で、側でふわふわ浮いてるか、適度な距離でうろうろしてたりしている。
たまに退屈なのか、私にちょっかいをかけてくる事もある。
「ねえA、それは何してるの？」
今日の担当はひとらんらんさんだ。
長いのでひとらんで良いと言われたが、なかなかそう言えずにいる。
従者とはいえ、自分より年上をあだ名呼びは、結構ハードルが高いのではないだろうか。
幸い皆さんフランクに接してくださっているが、そこまで馴れ馴れしくできないのが現状だった。
『あれ、聞いてませんでした？明日から家族で東京旅行なんですよ。今はその準備です』
中学を無事卒業した記念に、東京に行くことになったのだ。
そう伝えると、普段穏やかなひとらんらんさんが目を剥いた。
「聞いてないよそんなこと！？昨日の担当はシャオロンだけど・・・ちょっと確認してくる！」
そう言うやいなや、ひとらんらんさんは凄い速さで飛び出していった。
窓から。
呪霊とはいえ人の姿をしているから、そういうことすると心臓が持たない。
最近はもう慣れたけど。
しかしそんなに驚く事だっただろうか？
東京にいる間の人選をどうするかとかいう問題だろうか？
考えていたら、物凄い速さで皆さんが飛び込んできた。
勿論窓から。
「話は本当か、A！？」
「なんでもっと早く言わなかってん！？」
うるさい。
あまり部屋も広くないので、皆さんが揃うとかなり狭い。
しかもそれぞれぐいぐいと迫ってくるので、もっとスペースがない。
とうとう壁際に追い詰められた。
何でこんなことになった？
『お、落ち着いてください・・・』
「東京に行くのか、A」
『そうですけど・・・』
頷くと、皆さんが顔を見合わせた。
「東京は呪いのレベルが格段に違う。A、お前呪いが怖いんじゃないのか？」
『あれ、何でそれ・・・』
「見てればわかんで、それくらい」
バレてたか。
そのくらいすぐ分かるか。
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ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - フラッペさん» コメントありがとうございます！嬉しい言葉をありがとうございます。只今執筆が遅れている状態ではありますが、続編の方も気長にお待ちいただければ幸いです。これからもこのシリーズをよろしくお願いします！ (2022年2月7日 9時) (
レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 初めて見ましたが余りの面白さに一気見をしてしまいました！！この後の、登場人物の動きがすごく気になります。作者さんのスピードで更新していただけると幸いです！これからも応援しています！！！ (2022年2月6日 23時) (レス) @page50 id: 95d319f9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ネズミ?(プロフ) - ソーダ@炭酸檸檬さん» 分かりました。返信ありがとうございます。これからも頑張ってください！ (2022年1月14日 18時) (レス) id: 7eb719262b (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございます！最後まで読んでいただきありがとうございました。下に書いた通り、話が出来上がり次第パスワードは外しますので、それまでお待ちいただけると幸いです。今後もこのシリーズをよろしくお願いします。 (2022年1月14日 8時) (レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - ネズミ?さん» コメントありがとうございます！この作品を閲覧いただきありがとうございます。続編はまだ執筆が進んでいないので、話が出来上がり次第パスワードを外します。それまでお待ち下さい、すみません。今後もこのシリーズをよろしくお願いします。 (2022年1月14日 8時) (レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソーダ@炭酸檸檬 | 作成日時：2021年2月10日 12時
