37 反撃 ページ37
「待てっ！待てって！」
1人で物間君チームに突撃していく爆豪君を切島君が呼び止めるも爆豪君は止まらない。
「ハハッ見えねえ壁だ、ざまあみろ！」
B組の人の個性で行く手を阻まれるも爆豪君は物間君に取られたハチマキの2本を取り返した。
「跳ぶ時は言えってば！」
爆豪君は瀬呂君に注意されるも全く耳に入っていないらしい。
「でもこれで通過は確実…」
「まだだァ！ 完膚なきまでの1位なんだよ取るのはー！」
そう言いながら爆豪君は切島君の頭をポコスカ叩く。
「さっきの俺 単騎じゃふんばりが利かねえ！ 俺らのポイントも取り返して1000万へ行く！」
爆豪君の熱さと勢いに負け、切島君と瀬呂君が頷いた。
「しょうゆ顔、テープ！」
「瀬呂な！」
瀬呂君は前方にテープを勢いよく伸ばす。
「超能力女、騎馬全体をその馬鹿力で押せ！」
「明保野 A ！です！」
名前の部分修正しつつ自分の最大出力で騎馬全体を押し込む。
そしてそこに爆豪君の爆破が加わり力と速さが増していく。
「やああっ！」
顔を上げるとハチマキを取り返した爆豪君が見えた。
「やった！」
「まだだ！デクと轟んとこ！」
しかし2人の騎馬は焦凍の氷結によってサークルのように塞がれている。
「オイ！A！ 氷割れ！」
「ん、了解！」
焦凍の氷を私の個性でかき氷の如く割るとその隙に爆豪君がまた爆破で跳び去っていく。
「半分野郎〜！！」
「タイムアップ！！第2種目、騎馬戦しゅーりょー！」
「平気かお前？！」
「大丈夫…？」
爆豪君はそのまま床に落下し、ビタンッ！と痛々しい音が鳴った。
爆豪君に手を差し伸べると「自分で立ち上がれるわ、クソが」とペシンと差し伸べた手を叩かれる。
「そっ…ふふ」
「ハ？何笑ってやがる気持ち悪ぃ！」
「酷いな〜、爆豪君が初めて名前呼んでくれて嬉しかったんだよ」
「ハッ、何度でも呼んでやるわボケが」
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作者名：薫 | 作成日時：2020年8月12日 1時
