▼翠色２３ ページ48
sharkun side
Na｢だから…シャケの為に死んだって良い｣
真っ直ぐ俺を貫くその瞳。
止めて、止めてくれよ…
もう死なれなくないんだ。
勘弁してくれ。
sh｢…やめて、くれよ｣
そんな言葉は届かずで。
Na｢止めない、だってシャークんが死のうとしてるのにやめる理由なんてない。ないの。｣
sh｢…そんな軽々しく人に使うな｣
だって俺が身を持って味わった。
だからこんな事味わってほしくないんだ。
なかむだけは…
Na｢軽々しくなんか、ないよ…｣
するとキッと睨み付けたかと思ったら、俺の両手を引っ張り俺の手に重ねるようにしてなかむの頬に触れさせた。
Na｢軽々しかったらこんな事…してない｣
そのまま下へ、俺の手は。
sh｢…ぁ｣
細くて綺麗な、首元に
Na｢一緒に死のうよ、シャークん｣
sh｢…は、意味分か｢だって死にたいんでしょ｣
sh｢…｣
言葉に詰まった。
まさに事実その通りであって…
彼はそれを見た途端ふわりと笑って見せて。
Na｢一緒なら怖くないし、シャケと俺が悩んでる死に戻りも終わるかもだよ？｣
sh｢な…っ｣
正直このまま嫌ってくれたって良かった。
その方が俺が傷付かずに済んだ。
なのにコイツは…
Na｢一緒に死なれたくないなら俺がシャケを、俺の事を夢中にさせてあげる！｣
sh｢いや何でそうなる！｣
そこは突き飛ばすかそんな事…とか。
そんな事すると思ってた。
なかむの方をチラリと見る。
Na｢シャケが死んだら俺も一緒になって死ぬ。これよく覚えておいて｣
sh｢…何でだよ｣
顔を背けたって直ぐになかむに戻される。
コイツのせいで色々狂って…
Na｢だって俺はシャケの所有物だよ？所有者が居なくなったら俺、どうすれば良いの｣
やっぱり好きで憎めない。
sh｢…フリマとかに売る｣
Na｢え、俺悲しいんだけど。彼女に売られるとかマジで悲しい｣
ん…？彼女？
俺がお前の彼女？
sh｢待てよ、誰がお前何かの彼女に｢だって今のシャークん泣き虫で弱っちいもん｣
ムニッと頬抓られる。
その顔は何時もの可愛い彼でも病みった感じな彼なんかでもなくて
Na｢だから彼氏として支えなきゃだよね♪｣
男としてのなかむがそこに居た。
格好良くて今までの何か全部嘘みたいで
sh｢別に…要らない｣
Na｢そういう強気な所も好き｣
でも少し嬉しくって。
でもまた、死んでもまた戻れるなら
sh｢死に戻りも悪くない…なんてな｣
Na｢俺も、同じ事考えてた｣
｢…へぇ、それ少し聞かせてもらって貰おうか？｣
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作者名：rhum | 作成日時：2021年4月26日 19時
