たらたら4 ページ5
淡いイエローの、ノースリーブのレースワンピースを着たAはこの上なく愛らしくて。露出した白く細い腕や足、ちらりと見える鎖骨に、どうしても視線が吸い寄せられそうになって、何とか自制する。
サラサラな亜麻色の髪や、カラメル色の目、透き通るような白い肌など、全体的に色素の薄い彼女には、ビビッドカラーもいいけれど、やっぱり淡いパステルカラーがいいなぁ、なんて考えて。次洋服を作ってあげられるとしたら、どんなのにしようか、色はエメラルドグリーンかコーラルピンクがいいな、とそこまで妄想が及びそうになり、頭を振って邪念を追い払った。
そんなとりとめのない思考が延々とできてしまうくらい、普段着のAは魅力的だ。
そう結論付けたところで、奥から誰かがやってくる気配がする。
「あらま、こんなにたくさんお友達連れてきたのね！女の子もいるじゃない！…ふふ、お母さん張り切っちゃう」
「「うおーーーーっ」」
噂の美人母さんに、パーとぺーが興奮したような声をあげる。やめとけ、と制止するも聞く耳を全く持っていない。
「俺、娘さんの友達の林田春樹っていいます、よろしくおねがいします！！」
「俺も同じく、娘さんの友達で、林良平ですよろしくおねがいしやす！！」
「春樹君と、良平君ね。覚えたわ」
あどけなさを残しつつも、艶っぽい魅惑的な母の微笑みに、パーとぺーは一気に顔を赤くする。握手まで求めだした2人を、そろそろ本気で止めた方が良いかもしれないと考えて……それは無駄に終わった。
「オイお前ら、お母さんにちょっとでも触れたり、変なこと考えたりしたら殺すぞ？末代まで祟り殺すぞ？…その場合、お前たちが末代ってことになるけど」
地獄の底から響く怨嗟にも似た、低く、どす黒い憎悪に満ちた声。そんな声の発生源はもちろん、母の隣に立っていたAであって。
普段の可憐な声音からは想像もつかないような声に、パーとぺーはおろか、その場にいた全員がヒッ、と喉を引き攣らせる。…否、全員ではなかった。万次郎だけが、少し愉快そうに唇を緩めている。
彼女の体から吹き出る凄まじい殺意と壮絶な怒気に、2人は慌てて手を引っ込めて、土下座でもする勢いで謝る。どっちがホラーだよ、お前の方が貞子よりこえーよ、というツッコミはしないでおいた。怖かったので。
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キャラメルシュガー(プロフ) - まって..wwこのお話面白すぎて夜中なのに爆笑してしまったwww作者さん神‼️ (2022年8月18日 0時) (
レス) @page18 id: 9b02bb5cbf (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - 全部千冬が引き継ぎます!! (2021年9月3日 10時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - あとなんか知らんけどバジリスクが4ぬとこめちゃ冷静でした丸 思い言え無くて残念だったねバジリスク…君の無念はきっと千冬が果たしてくれるよ多分！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - なのはさん» なんか壮大なストーリーが始まる予感…っ!! (2021年9月3日 9時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雨降り星さん» そう…これが…黒い衝動の始まりだった…(((おやめなさい (2021年9月3日 9時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年8月21日 0時
