僕らの因果応報 (ページ29)

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Story 27 ～舞台～ページ29

皆元気だったか？なんか最近また出番が無かったからてっきり忘れられたかと思ったぞ………。
因みにやっぱり海の中での生活は良かったのだろうな、通常の何倍も早く怪我が治ったし余り見えていなかった片目も今ではすっかり元通りだ、有難い。
あ、後序でに他の神様達にも逢ったぞ？やっぱり似ているんだなぁ、と心の中で思っているのは此処だけの話。
俺は何処で間違えてしまったのだろうか。もうずっと前からなのかもしれない。
俺は心の何処かで思ったのかも知れない、『寂しい』と。『独りぼっちはもう嫌だ』と。『痛いのも苦しいのも嫌だ』と。
そう願ったから御粗松達が来たのかも知れない。
兄弟の中で最底辺カースト。そう決まった時からもう、壊れてしまったのだろうか。
ああ、此れが俺の人生なんだ、俺の舞台なんだ、と。

ところで皆はこんな事を聞いた事はないだろうか。
［自分の人生の主人公は自分］
こんな事を言った人の気が知れない。俺の人生の主人公は何時だって兄弟達だ、勿論良い意味で言っている訳では無いぞ？本当の主人公は何時だって暗闇の中。其れを乗っ取った兄弟達は
「お前は要らない子」
「何で生まれて来た」
「死ね」
とまあ酷い有様。此れではシンデレラだ。と云っても彼女の場合は素敵なHappy End。俺の場合はBad End。人生ですら自分の思い通りに行かないんだな、何て思ってた。復讐何て出来やしない、と思っていた。

でもそんな俺にもこんなチャンスが回って来るなんて！ああ、本当に嬉しい。人生の中の運全部使い果たしたかの様な気分だ。此れを逃す訳無いだろ？

『今迄散々好き勝手やりたい放題していたんだ、此れぐらいで済む事を光栄に思えよクソ兄弟ども。
俺、嫌、ボクの舞台を滅茶苦茶にしてくれたんだ、きっちり其のお代を払って貰わないとね？』